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相場メモ雑感の掲示板

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  • 2022/01/28 12:28
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掲示板のコメントはすべて投稿者の個人的な判断を表すものであり、
当社が投資の勧誘を目的としているものではありません。

  •  FOMCが終了してから丸々24時間かけて全ての市場を消化。再びアジアに戻ってきているところですが、為替市場では、ユーロドルを中心としたドル買い相場が展開されていますね。
     
     昨日は欧州時間に入って、重要なサポートレベルとして意識されていた昨年11月24日の安値1.1186ドルや2020年6月9日の安値1.1168ドルを下抜けると目先のSLを巻き込むかたちで下げ足を速めて下落。一時1.1132ドルまで売り込まれることになりました。市場では当然のようにユーロドルの下抜けが話題となっているわけですが、早くも1.1000ドル割れはおろか、2020年3月23日の安値1.0636ドルが視野に入ってくることになっています。
     
     ドル円は、下押しらしい下押しもないまま上昇。一時115.49円まで買い上げられています。こちらは4日の年初来高値116.35円までの戻りを試す動きとなっていきそうです。
     
     一方、株価のほうは引き続き不安定な動き。昨日もダウ平均は600ドルを超える上昇から一転してマイナス圏まで値を下げるといった動きとなりましたが、日経平均が「昨日は明らかに売られ過ぎ」だったわけで、本日は「米系HF勢のリスクヘッジとして売られた分の買い戻し」が入っているといったところですね。NY市場の後処理が中心となってしまって、東京市場が犠牲になるのも致し方のないことなのかもしれません。
     
     いずれにしても、市場はパウエルFRB議長が3月FOMCから「基本的には毎会合ごとに利上げやQTの開始を決定する腹積もりでいる」ことをある程度消化しなければならず、株式市場では「もう少しの時間が必要」なのかもしれませんが、昨日は「2年債売りと10年債買い」というスプレッド取引が観測されたものの、名目金利と実質金利の上昇が既定路線となってきた債券市場や、ドル買いが鮮明となっている為替市場は、もはやサプライズ的な動きではなく、本来の方向性へと向かっているような動き。米金融政策正常化といったメインストリート上の展開となっていきそうです。

  • 東京勢にとっては早朝4時からの市場が続いているといったところですが、株式市場関係者からは「最悪の記者会見だった」との声。バイデン米大統領がFOXの記者にインフレについて執拗に質問されて、マイクオンとなっていることに気づかずに吐いた言葉が、昨日のNY市場ではあちらこちらから聞こえてきています。
     
     注目のFOMCでしたが、市場では「織込んでいるよりもハト派的な内容になるのではないか」といった、希望的観測に近い楽観論が何故か直前になって台頭していたようで、昨日は欧州時間から株価が堅調な動きとなりました。
     
     FOMC声明文では、予想通り「3月利上げを示唆」しましたが、CNBCのスティーブリースマンも「あれ?ないよ」って焦っていたように、声明文ではもう一つの焦点となっていた「バランスシートの縮小」のついての言及がありませんでしたが、敢えて、「FRBのバランスシート規模縮小に関する原則」というステートメントを表明。
     
     そこには、利上げ開始後に縮小を始めることや、規模・タイミングについては今後決定することが明記されていました。市場が飛びついたのがその方法論。「再投資額の調整によって行っていく」ことが判明しています。保有債券を直接市場へ売却するといった事態は避けられることが分かったわけで、株式市場は更に買いが強まる展開となりました。
     
     その直後のパウエルFRB議長の会見。「労働市場を脅かすことなく、かなりの利上げ余地があると思っている(there is quite a bit of room to raise interest rates)」との言葉を聞いた市場は、今度は一斉に投げ売り。ダウ平均は510ドルを超える上昇から一転して420ドルを超える急落となっています。引けにかけては買い戻されたものの、アジア時間に入ってからは、再び戻り売りに押されているといったところですね。
     
     ドル円はその間、米長期金利の上昇や実質金利の上昇などを受けて買いが強まる展開となると一時114.79円と19日の高値に面合わせ。ただ、株価の下落につれて114.48円まで下押ししています。
     
     いずれにしても、米金融政策正常化への道はかなりはっきりしてきたといえ、今後の焦点となってくるのは、3月FOMCで利上げを開始してから、「どのようなペースで行っていくのか」という点。2014年に、毎会合ごとの利上げを実施した際、グリーンスパン議長が頻繁に使っていた「measured pace」という言葉が、市場関係者の脳裏をよぎったのも偶然ではなさそうです。

  •  連日の米株の乱高下。FOMCを前にした思惑の交錯とウクライナ情勢に対する「過度の警戒感がもたらす不安定な市場心理」によるもの。そのうちの一つを明確にすべく、米金融政策に対するある一定のスケジュール感なるものを確認するために、日本時間27日4時を待っているところですね。
     
     市場では、3月に予定通りテーパリングを完了すると同時に、利上げサイクルの開始を織込んでいますが、そのペースがどのようなものになるのかは、まだまだ確定出来ていないわけで、今夜のFOMCが公表する声明文において、タカ派に転向した米金融政策の先行きに対して「どういった表現で示してくるのか」を見極めることになります。毎会合ごとに利上げしていくのか、もう少し慎重なペースで実施していくのかというところを、声明文で使用されるワーディングで読み取るという作業となります。
     
     また、利上げ開始後に始まる予定のバランスシートの縮小についても、「どの程度まで明確に提示してくるのか」といった時間軸の問題。これだけのインフレ高進を受けて、明らかにバイデン米政権からも「暗黙のプレッシャーがかかっている」なかにあって、全くの無回答というわけにはいかず、「金融政策正常化に向けた何らかのサイン」を明示してくるのは明らか。
     
     一部超タカ派的な思惑としては、「テーパリングの2月前倒し完了」や、「3月の0.5%利上げ」といった声も上がってきていることは事実ですが、今週に入ってからの米株の乱高下がこういったものまで覚悟したことによる短期的な混乱であるのだとすれば、FOMC後の値動きは通常の方向性に戻っていくということにもなりますね。
     
     為替市場では昨日、ユーロドルが一時年初来安値を更新するなど、ユーロ売りが目立つ動きがみられていますが、ドル円についてはずっと方向感を失った動き。米長期金利も同様に、FOMC前の調整局面にいるといったところ。いずれにしても、秩序だった米金利上昇といった落ち着いた動きに戻すべく、米金融当局の市場との対話能力が試されることになります。東京市場参加者としては、とりあえず、今日は早くベッドに入ることが求められています。

  •  FOMCを直前に控えて、昨日の海外市場では株価が乱高下。ウクライナ情勢の緊迫化から欧州株が急落。ダウ先物も下げ幅をひろげるなか米長期金利が急低下。ドル円も14日の安値113.49円を下抜けて一時113.47円まで売り込まれることになりました。
     
     ただ、その後は一転して買い戻しの動きに。一時1100ドルを超える急落となっていたダウ平均が急速にプラス圏を回復。市場では「米軍がウクライナから米国人を退避させる計画はないと伝わったことも買い戻しを後押しした」との声も聞かれていますが、いずれにしても、セリングクライマックスをみたような状況。米長期金利の急上昇とともに、ドル円も114.00円の高値まで買い戻されたといったところです。
     
     アジア時間に入ってからは、ゴトー日とあって実需の買いが先行すると一時114.10円まで値を上げる場面もみられましたが、その後は日経平均が27000円割れ寸前まで戻り売りに押される展開となると113.75円まで下押ししています。
     
     いずれにしても、本日から始まるFOMCと緊迫化しているウクライナ情勢の両軸を睨みながらの「かなり神経質な動き」が続いているわけで、ボラティリティの拡大が不可避となっている状況のなか、「ポジションの管理」といった最も基本的な、ただ、最も忘れがちな対応の必要性に迫られているといえます。目先は一目均衡表雲が位置する113.80‐86円のゾーンを意識しながらの動きとなっています。

  •  先週末の海外市場では、このところ売りの主役だったユーロが買い戻し。週末という要因と、今週は週初からFOMCというビッグイベントを控えているとあって、市場が必要以上にナーバスになっている以上、致し方のない動きだったといえます。
     
     ドル円は、米長期金利の低下につれて戻りの鈍い動き。欧州時間こそ114.03円まで買い戻される場面もみられましたが、その後は113.61円の安値まで下押ししました。米株がずっと引け間際に急落するといったリズムとなっていることもあり、株価に対する警戒感も強い模様。全てが、FOMCを前にした動きと受け止めると整合性が取れるといったところです。
     
     週明けのアジア市場では、米長期金利が上昇していることから、ドル円は買い戻しが先行。一目均衡表雲上限を上抜けて一時113.95円まで値を戻していますが、いずれにしても、一目均衡表雲が位置する113.52円から113.86円が意識される展開が続きそうです。
     
     FOMCでは、政策変更の可能性はゼロですが、3月にも終了する予定のテーパリングを前倒しして完了させる可能性も一部では取り沙汰されている状況。また、3月利上げが織り込まれつつあるなか、FOMCとして、それをどういったかたちで市場に表明してくるのか、または、何も言及しないのか。BS縮小といった一番の金利上昇要因をいつから組み入れていくのか。
     
     いくつかのシナリオが用意され始めているのは事実ですが、市場が一番嫌うのは、「どうするのかよくわからない」といった不確定要因に対する漠然とした不安感。タカ派に急転向したパウエルFRB議長の、市場とのコミュニケーションスキルが問われる時がやってきたと言えます。

  •  昨日の海外市場では、ユーロ売りが目立つ展開となりましたね。ユーロドルは欧州時間に12月独PPIが予想を大幅に上回る強い数字となったことを受けて一時1.1369ドルまで値を上げる場面もみられましたが、その後はユーロポンドやユーロスイスフランなどユーロクロス中心に売りが強まる展開に。

     NY時間に入って、寄付きから460ドルを超える上昇となっていたダウ平均が引けにかけて一転350ドルを超える下落となると1.1303ドルまで売り込まれています。19日に今年の安値を下抜けてきていたユーロポンドも一時0.8305ポンドまで安値を更新したといったところです。アジア時間に入ってからも、日経平均やダウ先物の下落につれてユーロ円が一目均衡表雲下限を下抜けて下落。リスクオフ的な動きを先導することになっています。

     ドル円はその間、当然戻り売りに押される展開となっていますが、「メインどころの動きではない」といったところ。アジア時間に入って、一時113.65円まで値を下げています。目先は「終値ベースで一目均衡表雲上限の113.86円が意識されている」わけですが、4日の安値113.49円とともに神経質な動きが続きそうです。

     いずれにしても、来週のFOMCを前にして、市場は急速に米国の予想以上の金融正常化のスピード感を織込みにいっているところですが、株価と金利の両輪がサイズ違いのために、上手く前に進めない状況。しっかりとしたドライビングスキルを身につけるしかなさそうです。

  •  ドル円は、米長期金利や株価の動向に振らされる展開が続いていますね。昨日は東京時間後場からの日経平均の急落を受けて売りが先行したものの、その後は米10年債利回りが1.9%台まで上昇すると114.55円まで買い戻し。NY時間に入ってからは、米金利が1.8199%まで低下に転じたことから再び114.21円とアジア時間の安値に面合わせしました。引けにかけては米金利が再度上昇するにつれて114.36円まで買い戻されました。
     
     アジア時間に入ってからは、ゴトー日とあって朝方こそ114.42円まで値を上げたものの、米10年債利回りの低下や日経平均の下落などを受けて下値を試す展開に。本邦輸出の売りも観測されると114.03円まで売り込まれました。ただ、株価が買い戻しの展開となると114.34円まで急速に値を戻しているといったところです。
     
     いずれにしても、日銀金融政策決定会合以来、市場は少々行き場を失ったような動きとなっているわけで、ここはしっかりと方向性を見極めていかなければならず、米系短期投機筋のいたずらに付き合い過ぎてしまうと、本来の姿を見失うことになりそうです。

  •  昨日のドル円は、珍しく東京市場で動意付いたこともあってか、NY市場がいつもの東京市場の役割、つまり、ポジション調整としてのもみ合いに終始しました。米株の大幅な下落も米10年債利回りの急激な上昇にも反応せず、114.60円を挟んだもみ合いに終始したといったところです。 
     
     ところで、昨日の日銀金融政策決定会合。どうみてもガセネタの可能性が高かった「日銀の利上げ議論開始」の憶測でしたが、先週末の一部英語のみで報じられた観測記事がきっかけ。東京勢に言わせれば、「そんなことあるはずがない」でしたが、海外勢からすれば「米金利引き上げが迫っているなかで、可能性はあるのでは」といった感じ。
     
     どのメディアでも「バズーカ砲」はある意味必要悪のような存在ではあるのでしょうが、昨日は「先週末飛びついた海外勢からのクレームの嵐」となったわけで、先週末から始まった数日間の短期投機筋による自作自演相場を終えることになったといったところですね。
     
     いずれにしても、米長期金利が10年で1.8%台をしっかりと上抜けてきたことから、米債券相場は新たなステージ、つまり、2%台へのトライが始まっていますが、同時に実質金利も▲0.62%台まで急上昇。金利先物市場では、3月FOMCでの0.5%利上げといったことまで織込もうとする動きも出てきているわけで、いつものことながら、不可避的な金利上昇のスピード感と、それに対する株価の耐性力とのバランス感が問われています。

  •  昨日の海外市場では、NYがキング牧師誕生日の祝日で休場。予想通り、全般大人しい動きとなりましたが、先週末からの流れを継続するような展開。ドルの買い戻しが続いているといったところですね。

     ドル円は週明け早朝の114.07円を安値に下値を切り上げる動き。欧州時間に一時114.31円まで下押す場面もみられましたが、その後はポンドドルやユーロドルの下落につれて114.65円まで買い戻されることになりました。

     ユーロドルは欧州時間に1.1434ドルまで値を上げたものの、一目均衡表雲上限の位置する1.1439ドルが「かなり意識された」こともあってか、結局は戻り売りに押される展開。NY時間に入ってからは、「全くクルーとなるものがなかった」ことから、終始様子見の動きとなったといったところです。

     アジア時間に入ってからは、珍しく市場は日銀プレーへの対応を準備しているような状況。相変わらず発表時間が決まっていないという、先進国では「あり得ない」体制への批判はさて置き、12時過ぎと思われる声明文と展望レポートを待っているところ。一番の焦点は、15時30分から始まる黒田日銀総裁の定例記者会見での質疑応答ではありますが、久しぶりの「トイレにも席を外せない」臨戦態勢となっています。

  •  先週末は、3連休前のNY勢の参入と同時にポジション調整のドル買い戻しとなりましたね。12月米小売売上高が予想を大幅に下回る弱い数字。米10年債利回りが1.7044%まで低下するにつれて一旦はドル売りで反応した市場でしたが、その後に公表された12月米鉱工業生産や設備稼働率も予想を下回る弱い結果となったものの、米10年債利回りが一転して上昇。1.7912%まで急速に上げるなかで、ドルの目先の下値を確認した市場は一斉に買い戻しとなったといったところです。
     
     ドル円は、一時113.49円まで値を下げた後、引けにかけては114.27円の高値まで上昇。ユーロドルは一時1.1399ドルまで売り込まれました。ドル円については、東京時間で「日銀金融政策決定会合でのインフレ目標達成前の利上げ議論」に対する観測記事が米系短期筋に材料視された模様ですが、こちらは「よくあるただの観測記事に過ぎない」もの。いわゆる「筋の悪い噂」となって、短期勢の突っ込み売りを誘うことになったのは言うまでもありません。
     
     週明けは、米国市場が休場となるなか、アジア時間から先週末の高値を上抜けるといった「これまでのリズムを崩す」動きとなっているわけで、目先の下値を確認した市場は戻りの目処を確かめているところです。目先は、ドル円にしてもユーロドルにしても、一目均衡表雲上限がポイント。ドル円の上値は一目均衡表転換線の位置する114.86円が意識されています。
     
     今週は、このところ全くのスルーとなっていた日銀金融政策決定会合と、その後に行われる黒田日銀総裁の定例記者会見に珍しく注目が集まることになっていますが、久しぶりに「総裁のネクタイの色は?」なる話題も持ち出されてくるのかもしれません。

  •  昨日は、欧州時間に入って再びユーロドルが上昇。ドル円はつれるかたちで戻り売りが先行することになりましたね。NY時間に入ってからは米10年債利回りが1.6918%まで低下したほか、12月米PPIや米新規失業保険申請件数が予想よりも弱い結果となると一時114.00円まで売り込まれることになりました。引け後に114.23円まで買い戻されたものの、アジア時間に入ると再び戻り売りに押される展開。仲値付近に持ち込まれた輸出の売りに押されたほか、日経平均が600円近い急落となったことから113.75円まで安値を更新しているといったところです。
     
     市場では「ポジション調整の域を超えて、短期筋の売り仕掛けが見受けられている」模様。目先はようやくロングのポジション調整からショートメイクへと移っているようで、逆に言えば、ようやくショートカバーといった声が聞かれる可能性も出てきたといえます。
     
     直近では、一目均衡表雲上限の113.63円が重要なサポートレベルとして意識されていますが、後場以降、何と量的引き締めまで視野に入っているダウ平均との価格格差が一時8200ポイントを超えるといった、ある意味、整合性のとれない「異常事態」となっている日経平均の動向を注意深く見ていくことになりそうです。

  •  昨日はドル全面安。きっかけとなったのは12月米CPI後にユーロドルが昨年11月末から1カ月以上続くレンジの上抜け。12月31日の高値1.1386ドルを抜けると一気に買いが加速。一時1.1453ドルまで買い上げられることになりましたね。

     米CPIの数字は前年比で7.0%と絶対値でいえば39年振りの7%台乗せということになるわけですが、市場予想からすると、予想通りの結果。これほどのドル安を誘うような数字ではありませんが、ユーロドルに溜まっていたエネルギーが解き放たれたような動き。ドル円も一気に114.38円まで売り込まれたといったところです。今年の安値である114.95円を下抜けたことで、目先のSLを付ける動きとなっていきました。

     引けにかけては、今夜予定されているブレイナードFRB理事の副議長指名公聴会での証言原稿が「2%のインフレに戻すことがFRBの最も重要な責務」となっていたこともあり、低下していた米長期金利が一転上昇すると114.65円まで買い戻される動きに。アジア市場では114.71円まで値を戻した後は、株価の下落につれて戻りも限定的に推移しています。市場からは「ドル円はある程度のポジション調整は終わっていたはずだが、更に調整を余儀なくされた」との声も聞かれているわけで、難しい相場が続いています。

     いずれにしても、本日は24時から始まるブレイナードFRB理事の議会証言での質疑応答の中身に注目が集まっていますが、再び上昇し始めている実質金利や名目の国債利回りの動きなどをきちんと見極めながら、ポジションの軽くなった市場の動きをフォローしていくことになります。

  •  昨日は、株式市場にとっては鬼門となっていたパウエルFRB議長の公聴会を無事こなしたことで、年始から急速に織込みに入っていた米金融政策の早期引き締めに対する許容力が増幅。3月からの利上げはもちろんのこと、なる早で開始される予定のバランスシートの縮小、いわゆる量的引き締め(QT)への心理的準備が整ったような動きとなりましたね。
     
     一昨日のナスダック指数の急落後の急騰が全てを物語っていますが、市場が今後のスケジュール感を急速に織り込んだようなかたち。昨日も、パウエルFRB議長の「ほぼ想定内の発言」を確認してからというもの、一斉に株価の買い戻しといった動きとなっていきました。日経平均もつれるかたちで寄付きから大幅な上昇。520円を超える急上昇となって前場の取引を引けたといったところです。
     
     ドル円は、相変わらずポジション調整の動きがまだまだみられているようですが、成人の日の115.50円割れで、「かなりの部分の調整は終わっている」わけで、どちらかというと、年末から相当なアマウントで設定されている115.50円や116.00円のドルコールオプションに絡む売買が主体。方向感こそありませんが、リスクオフ的な下値トライの動きとは一味違った展開となっています。
     
     いずれにしても、向かっている方向性には変わりはなく、米金融政策の正常化への動きが始まったばかり。名目金利の上昇と期待インフレ率の鈍化。そして、最終的には量的引き締めによる実質金利のプラス展開へと続く米金融政策のメインシナリオが、今年の主役となることには異論はなさそうです。

  •  ドル円は、先週末の米雇用統計後に米長期金利が上昇したにもかかわらず、ポジション調整の動きから戻り売りに押されてNY市場を引けていたわけですが、昨日もアジア時間に115.85円までの買い戻しにとどまると、結局、米雇用統計後の戻り高値である115.93円にさえも、とどくことなく失速。株価の下落につれて115.50円のSLを付ける動きとなりましたね。
     
     4日の急騰時には、昨年の高値であった11月24日の115.52円を上抜けたことがきっかけとなったわけですが、昨日は逆に同じレベルでのSLの売り。市場のポジション調整が一気に進むことになりました。
     
     ただ、アジア市場に入ってからは、3連休後の本邦実需の買いが先行すると一時115.39円まで買い戻されているといったところ。日経平均が一時390円近い下落となったものの、昨日のような株価下落への反応には、その鈍さが目立つ動きとなっています。
     
     これをポジション調整の終わりと判断することも出来ますが、いずれにしても、本日のNY市場の動きを見極めることになりそうです。米株についても、米金融引き締め観測の台頭から一番調整色を深めていたナスダック指数が、2.7%の急落から一転してプラスで引けるなど底打ち感も出て来ているところ。下値は昨日安値の115.05円がサポートレベルとして意識されているほか、3日の年初来安値114.95円がポイントとなっています。

  •  東京市場は成人の日の祝日で休場となっていますが、週明けのアジア時間は全般様子見の動きとなっていますね。ドル円は朝方からのレンジが12銭程度と小動き。先週末からのポジション調整が続いているといったところです。
     
     注目の12月米雇用統計は、非農業部門雇用者数が19.9万人と予想の40.0万人を大幅に下回る弱い数字。先行して公表されていたADP全米雇用報告の数字が80万人台を記録するなど、市場の期待感は強かっただけに、発表直後のドル円は115.67円まで下落。ただ、失業率が3.9%とかなりの改善を示したほか、平均時給も年率で4.7%とかなりの上昇幅。一転して115.93円まで買い戻されるといった荒い値動き。
     
     一方で、米10年債利回りは、今や利上げのフォワードガイダンスとなっている「雇用の最大化」に最もフォーカスしているとあって、失業率のかなりの改善に反応するかたちとなると一時1.7992%まで上昇幅をひろげることになりました。
     
     そして、その後のドル円は、指標直後の乱高下から再び戻り売りに押される展開に。米長期金利が戻り高値を更新したにもかかわらず、ポジション調整といった市場の避けては通れない、理屈では説明できない整合性の取れない動きに終始したといったところです。
     
     いずれにしても、チャート的には昨年の高値として意識されている11月24日の115.52円や、一目均衡表転換線の115.51円が目先のサポートレベル。その下は4日の安値115.29円がポイントとなっています。
     
     米債券市場は、為替市場の調整局面とは裏腹に、早ければ3月にも開始される米金利引き上げや、同時または、その後にあまり時間を空けずに始まるだろうとされている量的引き締め、そして、それに伴って当然のように起きるはずの実質金利のプラス転換などを、織込み始めたばかり。市場がそれぞれに、それぞれの反応をしているといった認識を持ちながら、ただ、同じ方向性をみているということを認識しておく必要があるのかもしれません。

  •  ドル円は4日に116.35円の戻り高値を付けて以来、連日前日高値を更新出来ない展開となっていますが、急速な買い上げの後ということもあってか、ポジション調整をこなしながらの動きといったところですね。ただ、下値もかなり限定的。昨日も前日安値の手前で下げ止まると引けにかけては再び買い戻されています。
     
     市場では「米金融政策正常化の全体像と時間軸がかなりクリアーになってきた」との声も聞かれるなか、需給的にはドル円の買い遅れ感が強いままとなっています。昨日も「本邦実需のビッドが115.50円付近からまとまって入っていた」模様。11月24日の高値115.52円や一目均衡表転換線の位置する115.51円を意識した展開が続いています。
     
     いずれにしても、本日は米雇用統計。ADP全米雇用報告の数字がかなり強い数字だったこともあってか、市場センチメントのバイアスは上方向を向いていることは確かですが、市場では「余程の悪い数字とならない限り、結局はドル買い」とみる向きも多く、東京時間はとりあえず、ひたすら目先の玉をさばきながら準備をしているような状況です。
     
     米10年債利回りは、昨日も一時1.7511%まで上昇。実質金利は▲0.78%台まで更に水準を上げてきているわけで、市場のQT開始時期の見通しが早まれば早まるほど、雇用最大化の状態が近づけば近づくほど、ドル買いへの圧力も強まるといった相関関係は続いていきます。

  •  昨日のNY市場では、日本時間4時に公表されたFOMC議事要旨(12月14‐15日分)が、市場に大きな影響を与えることになりましたね。声明文やパウエルFRB議長の定例記者会見からも「ある程度は予見できた」ことであったとはいえ、利上げやバランスシートの縮小、いわゆる量的引き締め(QT)議論が「ここまで進んでいるとは思わなかった」参加者も多かったわけで、米株式市場も利上げまでは織り込んでいたものの、「早期のQTまでは」といったところ。年始からの上げを吐き出すような動きとなったのも致し方のないことだったといえます。
     先ず、利上げについてですが、「以前の予想よりも早めにあるいは速いペースでFF金利を引き上げることが正当化される」と認識していることが判明。市場はテーパリングが完了する3月FOMCにも最初の利上げが実施される可能性を織込み始めることになりました。
     また、非常に重要なのは、利上げ開始後のQTについてですが、こちらも「前回の緩和縮小時よりも速いペースで実施する可能性」を指摘するメンバーがいたということ。前回の縮小時ということであれば、2015年末に利上げが開始されて、4回目の利上げ後にQTが始まったわけですが、それを基準に考えれば、当然今年の後半にはQTが始まることになりますね。
     市場は「そこまでは」といったサプライズとなりました。米10年債利回りは一時1.7087%まで上昇。そして、昨日顕著だったのが、実質金利ですが、年末の▲1.1%台から一気に▲0.85%台まで急上昇しています。
     量的緩和などをFF金利に換算しているシャドーFF金利という指標がアトランタ連銀から公表されていますが、昨年5月の▲2.0%が12月末時点では▲1.15%。今年中のQT開始の可能性が高まったことから、このシャドーレートもプラス転に向けて動き出すことになりますから、当然、実質金利のプラス転への動きも加速することになりそうです。
     ドル円は、こういった米金利動向に敏感に反応することから、上サイドのトライが予想以上に大きなものになる可能性が出てきたともいえます。
     いずれにしても、米金融政策の正常化が「かなり早期に開始されて、そのペースも速まる」ことが明らかになりました。年始早々からの米長期金利の暴騰劇も、こういった裏事情を知ってか知らずか。HF勢のスタートダッシュを過小評価できない理由がそこにはあります。

  •  昨日は、ドル円が大幅な上昇となりましたね。東京勢が正月休みから戻ったアジア市場から買いが先行。早々に昨年高値の115.52円を上抜けるとSLを付けるかたちで上げ足を速めて上昇。NY時間に入ると米長期金利の上昇につれて一気に116.35円まで値を上げることになりました。12月米ISM製造業景気指数が予想を下回る弱い数字となったものの、下押しも115.96円までと限定的。ISMの雇用部門の数字が逆に強い結果だったこともあり、再び116円台まで買い戻されてNY市場を引けています。
     
     アジア時間に入ってからは「ゴトー日ではあったものの、思ったほど実需の買いが出なかった」ことから116.24円までの買い戻しにとどまると、その後はダウ先物の下落を受けて115.91円まで値を下げているといったところです。
     
     いずれにしても、ドル円は既に昨年11月24日の高値115.52円がサポートレベルとなっているほか、「本邦実需の買い遅れ感はかなり強い」とのこと。下押しを拾っていく動きがしばらく続いていきそうです。
     
     また、昨日大相場となったのがユーロポンドですね。昨年末には11月22日の安値0.8381ポンドを一時下抜けてはいましたが、その後は一旦買い戻し。新年3日の取引では再び戻り売りに押される展開となりました。そして、昨日は一気に0.8336ポンドまで下落とあって、市場では「2019年12月13日のネックラインである0.8277ポンドがかなり意識される展開」となってきています。このレベルを下抜けると、チャート上では相当の大相場となる可能性もあって、新年早々からドル円と並んで市場の主人公となりつつあります。
     
     本日は、NY市場でFOMC議事要旨(12月14‐15日分)が公表されるわけですが、市場では「利上げの議論はもちろん、バランスシートの縮小といった量的引き締め、いわゆるQTについてもどの程度意見が出ていたのか」等々、米金利動向を左右する材料待ちとなっています。

  •  昨日は英国市場が休場となったものの、市場では年始の取引が開始。NY時間に入ってからは米債券市場が大相場となりましたね。昨年12月29日のNY市場でも、米10年債利回りで目先のレンジ上限であった1.5349%を上抜けて1.55%台まで上昇。1.4687%からの10bp近い急騰となったのは記憶に新しところですが、昨日は、年始早々、1.5274%から一気に1.6385%まで11bpを超える暴騰劇を演じています。
     
     市場は明らかに3月に完了予定のテーパリングの後に着手するであろう早期の利上げや、バランスシートの縮小といった量的引き締め、いわゆるQTに向けたヘッジを先行しているかのような動き。寅年の方向性としてはかなりはっきりとしてきているといえます。
     
     ドル円は昨年高値となる11月24日の115.52円を睨む動きとなっていますが、輸出のオファーをこなしながら下値を切り上げているといったところ。早々にも2016年12月15日の高値118.66円が視野に入ってくることになりそうです。
     
     いずれにしても、今週は5日のFOMC議事要旨(12月14‐15日分)を確認した後、週末の米雇用統計で「完全雇用」への進捗状況を見極めることになりますが、米金利上昇をともなう、ドル高への動きが見えてきています。

  •  先週末は東京市場が休場となるなか、2021年最後の年末相場。米債券市場が短縮取引となった影響からか、ドル円は全くの蚊帳の外といった状況。ただ、欧州時間とLDNフィキシングでのドル売りでは、いずれも115.01円までと115円台を値固め。クロス円の上昇といったこのところの方向性とともに底堅い動きを確認してNY市場を引けることになりました。
     
     そして週明けの3日は、東京市場はまだまだ正月休み中ですが、2022年寅年の取引が始まっています。1日の元旦が土曜日となったこともあり、本日はオセアニア市場と英国市場が休場とはなっていますが、年末からの相場の趨勢は変わっていない模様。ドル円はクロス円を中心とした底堅い動きが続いています。
     
     昨年11月26日のオミクロンショックを受けた急落からの戻り高値を連日更新しているところですが、本日も先週末の高値115.21円を上抜けて上昇。2021年11月26日の高値115.37円がとりあえずの目処として意識されていますが、やはり、昨年の高値である2021年11月24日の高値115.52円が重要なレジスタンスレベルですね。このレベルを超えることで、2016年12月15日の高値118.66円が新たなドル円のターゲットになることは明白。「寅、千里を走る」荒々しい相場が始まろうとしています。

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