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相場メモ雑感の掲示板

 先週末の海外市場では、このところ売りの主役だったユーロが買い戻し。週末という要因と、今週は週初からFOMCというビッグイベントを控えているとあって、市場が必要以上にナーバスになっている以上、致し方のない動きだったといえます。
 
 ドル円は、米長期金利の低下につれて戻りの鈍い動き。欧州時間こそ114.03円まで買い戻される場面もみられましたが、その後は113.61円の安値まで下押ししました。米株がずっと引け間際に急落するといったリズムとなっていることもあり、株価に対する警戒感も強い模様。全てが、FOMCを前にした動きと受け止めると整合性が取れるといったところです。
 
 週明けのアジア市場では、米長期金利が上昇していることから、ドル円は買い戻しが先行。一目均衡表雲上限を上抜けて一時113.95円まで値を戻していますが、いずれにしても、一目均衡表雲が位置する113.52円から113.86円が意識される展開が続きそうです。
 
 FOMCでは、政策変更の可能性はゼロですが、3月にも終了する予定のテーパリングを前倒しして完了させる可能性も一部では取り沙汰されている状況。また、3月利上げが織り込まれつつあるなか、FOMCとして、それをどういったかたちで市場に表明してくるのか、または、何も言及しないのか。BS縮小といった一番の金利上昇要因をいつから組み入れていくのか。
 
 いくつかのシナリオが用意され始めているのは事実ですが、市場が一番嫌うのは、「どうするのかよくわからない」といった不確定要因に対する漠然とした不安感。タカ派に急転向したパウエルFRB議長の、市場とのコミュニケーションスキルが問われる時がやってきたと言えます。