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相場メモ雑感の掲示板

 FOMCが終了してから丸々24時間かけて全ての市場を消化。再びアジアに戻ってきているところですが、為替市場では、ユーロドルを中心としたドル買い相場が展開されていますね。
 
 昨日は欧州時間に入って、重要なサポートレベルとして意識されていた昨年11月24日の安値1.1186ドルや2020年6月9日の安値1.1168ドルを下抜けると目先のSLを巻き込むかたちで下げ足を速めて下落。一時1.1132ドルまで売り込まれることになりました。市場では当然のようにユーロドルの下抜けが話題となっているわけですが、早くも1.1000ドル割れはおろか、2020年3月23日の安値1.0636ドルが視野に入ってくることになっています。
 
 ドル円は、下押しらしい下押しもないまま上昇。一時115.49円まで買い上げられています。こちらは4日の年初来高値116.35円までの戻りを試す動きとなっていきそうです。
 
 一方、株価のほうは引き続き不安定な動き。昨日もダウ平均は600ドルを超える上昇から一転してマイナス圏まで値を下げるといった動きとなりましたが、日経平均が「昨日は明らかに売られ過ぎ」だったわけで、本日は「米系HF勢のリスクヘッジとして売られた分の買い戻し」が入っているといったところですね。NY市場の後処理が中心となってしまって、東京市場が犠牲になるのも致し方のないことなのかもしれません。
 
 いずれにしても、市場はパウエルFRB議長が3月FOMCから「基本的には毎会合ごとに利上げやQTの開始を決定する腹積もりでいる」ことをある程度消化しなければならず、株式市場では「もう少しの時間が必要」なのかもしれませんが、昨日は「2年債売りと10年債買い」というスプレッド取引が観測されたものの、名目金利と実質金利の上昇が既定路線となってきた債券市場や、ドル買いが鮮明となっている為替市場は、もはやサプライズ的な動きではなく、本来の方向性へと向かっているような動き。米金融政策正常化といったメインストリート上の展開となっていきそうです。