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相場メモ雑感の掲示板

 昨日はドル全面安。きっかけとなったのは12月米CPI後にユーロドルが昨年11月末から1カ月以上続くレンジの上抜け。12月31日の高値1.1386ドルを抜けると一気に買いが加速。一時1.1453ドルまで買い上げられることになりましたね。

 米CPIの数字は前年比で7.0%と絶対値でいえば39年振りの7%台乗せということになるわけですが、市場予想からすると、予想通りの結果。これほどのドル安を誘うような数字ではありませんが、ユーロドルに溜まっていたエネルギーが解き放たれたような動き。ドル円も一気に114.38円まで売り込まれたといったところです。今年の安値である114.95円を下抜けたことで、目先のSLを付ける動きとなっていきました。

 引けにかけては、今夜予定されているブレイナードFRB理事の副議長指名公聴会での証言原稿が「2%のインフレに戻すことがFRBの最も重要な責務」となっていたこともあり、低下していた米長期金利が一転上昇すると114.65円まで買い戻される動きに。アジア市場では114.71円まで値を戻した後は、株価の下落につれて戻りも限定的に推移しています。市場からは「ドル円はある程度のポジション調整は終わっていたはずだが、更に調整を余儀なくされた」との声も聞かれているわけで、難しい相場が続いています。

 いずれにしても、本日は24時から始まるブレイナードFRB理事の議会証言での質疑応答の中身に注目が集まっていますが、再び上昇し始めている実質金利や名目の国債利回りの動きなどをきちんと見極めながら、ポジションの軽くなった市場の動きをフォローしていくことになります。