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相場メモ雑感の掲示板

 先週末は、3連休前のNY勢の参入と同時にポジション調整のドル買い戻しとなりましたね。12月米小売売上高が予想を大幅に下回る弱い数字。米10年債利回りが1.7044%まで低下するにつれて一旦はドル売りで反応した市場でしたが、その後に公表された12月米鉱工業生産や設備稼働率も予想を下回る弱い結果となったものの、米10年債利回りが一転して上昇。1.7912%まで急速に上げるなかで、ドルの目先の下値を確認した市場は一斉に買い戻しとなったといったところです。
 
 ドル円は、一時113.49円まで値を下げた後、引けにかけては114.27円の高値まで上昇。ユーロドルは一時1.1399ドルまで売り込まれました。ドル円については、東京時間で「日銀金融政策決定会合でのインフレ目標達成前の利上げ議論」に対する観測記事が米系短期筋に材料視された模様ですが、こちらは「よくあるただの観測記事に過ぎない」もの。いわゆる「筋の悪い噂」となって、短期勢の突っ込み売りを誘うことになったのは言うまでもありません。
 
 週明けは、米国市場が休場となるなか、アジア時間から先週末の高値を上抜けるといった「これまでのリズムを崩す」動きとなっているわけで、目先の下値を確認した市場は戻りの目処を確かめているところです。目先は、ドル円にしてもユーロドルにしても、一目均衡表雲上限がポイント。ドル円の上値は一目均衡表転換線の位置する114.86円が意識されています。
 
 今週は、このところ全くのスルーとなっていた日銀金融政策決定会合と、その後に行われる黒田日銀総裁の定例記者会見に珍しく注目が集まることになっていますが、久しぶりに「総裁のネクタイの色は?」なる話題も持ち出されてくるのかもしれません。