ここから本文です
投稿一覧に戻る

相場メモ雑感の掲示板

 昨日は、ドル円が大幅な上昇となりましたね。東京勢が正月休みから戻ったアジア市場から買いが先行。早々に昨年高値の115.52円を上抜けるとSLを付けるかたちで上げ足を速めて上昇。NY時間に入ると米長期金利の上昇につれて一気に116.35円まで値を上げることになりました。12月米ISM製造業景気指数が予想を下回る弱い数字となったものの、下押しも115.96円までと限定的。ISMの雇用部門の数字が逆に強い結果だったこともあり、再び116円台まで買い戻されてNY市場を引けています。
 
 アジア時間に入ってからは「ゴトー日ではあったものの、思ったほど実需の買いが出なかった」ことから116.24円までの買い戻しにとどまると、その後はダウ先物の下落を受けて115.91円まで値を下げているといったところです。
 
 いずれにしても、ドル円は既に昨年11月24日の高値115.52円がサポートレベルとなっているほか、「本邦実需の買い遅れ感はかなり強い」とのこと。下押しを拾っていく動きがしばらく続いていきそうです。
 
 また、昨日大相場となったのがユーロポンドですね。昨年末には11月22日の安値0.8381ポンドを一時下抜けてはいましたが、その後は一旦買い戻し。新年3日の取引では再び戻り売りに押される展開となりました。そして、昨日は一気に0.8336ポンドまで下落とあって、市場では「2019年12月13日のネックラインである0.8277ポンドがかなり意識される展開」となってきています。このレベルを下抜けると、チャート上では相当の大相場となる可能性もあって、新年早々からドル円と並んで市場の主人公となりつつあります。
 
 本日は、NY市場でFOMC議事要旨(12月14‐15日分)が公表されるわけですが、市場では「利上げの議論はもちろん、バランスシートの縮小といった量的引き締め、いわゆるQTについてもどの程度意見が出ていたのか」等々、米金利動向を左右する材料待ちとなっています。