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相場メモ雑感の掲示板

 昨日のドル円は、珍しく東京市場で動意付いたこともあってか、NY市場がいつもの東京市場の役割、つまり、ポジション調整としてのもみ合いに終始しました。米株の大幅な下落も米10年債利回りの急激な上昇にも反応せず、114.60円を挟んだもみ合いに終始したといったところです。 
 
 ところで、昨日の日銀金融政策決定会合。どうみてもガセネタの可能性が高かった「日銀の利上げ議論開始」の憶測でしたが、先週末の一部英語のみで報じられた観測記事がきっかけ。東京勢に言わせれば、「そんなことあるはずがない」でしたが、海外勢からすれば「米金利引き上げが迫っているなかで、可能性はあるのでは」といった感じ。
 
 どのメディアでも「バズーカ砲」はある意味必要悪のような存在ではあるのでしょうが、昨日は「先週末飛びついた海外勢からのクレームの嵐」となったわけで、先週末から始まった数日間の短期投機筋による自作自演相場を終えることになったといったところですね。
 
 いずれにしても、米長期金利が10年で1.8%台をしっかりと上抜けてきたことから、米債券相場は新たなステージ、つまり、2%台へのトライが始まっていますが、同時に実質金利も▲0.62%台まで急上昇。金利先物市場では、3月FOMCでの0.5%利上げといったことまで織込もうとする動きも出てきているわけで、いつものことながら、不可避的な金利上昇のスピード感と、それに対する株価の耐性力とのバランス感が問われています。