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相場メモ雑感の掲示板

 昨日は、株式市場にとっては鬼門となっていたパウエルFRB議長の公聴会を無事こなしたことで、年始から急速に織込みに入っていた米金融政策の早期引き締めに対する許容力が増幅。3月からの利上げはもちろんのこと、なる早で開始される予定のバランスシートの縮小、いわゆる量的引き締め(QT)への心理的準備が整ったような動きとなりましたね。
 
 一昨日のナスダック指数の急落後の急騰が全てを物語っていますが、市場が今後のスケジュール感を急速に織り込んだようなかたち。昨日も、パウエルFRB議長の「ほぼ想定内の発言」を確認してからというもの、一斉に株価の買い戻しといった動きとなっていきました。日経平均もつれるかたちで寄付きから大幅な上昇。520円を超える急上昇となって前場の取引を引けたといったところです。
 
 ドル円は、相変わらずポジション調整の動きがまだまだみられているようですが、成人の日の115.50円割れで、「かなりの部分の調整は終わっている」わけで、どちらかというと、年末から相当なアマウントで設定されている115.50円や116.00円のドルコールオプションに絡む売買が主体。方向感こそありませんが、リスクオフ的な下値トライの動きとは一味違った展開となっています。
 
 いずれにしても、向かっている方向性には変わりはなく、米金融政策の正常化への動きが始まったばかり。名目金利の上昇と期待インフレ率の鈍化。そして、最終的には量的引き締めによる実質金利のプラス展開へと続く米金融政策のメインシナリオが、今年の主役となることには異論はなさそうです。