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相場メモ雑感の掲示板

 ドル円は4日に116.35円の戻り高値を付けて以来、連日前日高値を更新出来ない展開となっていますが、急速な買い上げの後ということもあってか、ポジション調整をこなしながらの動きといったところですね。ただ、下値もかなり限定的。昨日も前日安値の手前で下げ止まると引けにかけては再び買い戻されています。
 
 市場では「米金融政策正常化の全体像と時間軸がかなりクリアーになってきた」との声も聞かれるなか、需給的にはドル円の買い遅れ感が強いままとなっています。昨日も「本邦実需のビッドが115.50円付近からまとまって入っていた」模様。11月24日の高値115.52円や一目均衡表転換線の位置する115.51円を意識した展開が続いています。
 
 いずれにしても、本日は米雇用統計。ADP全米雇用報告の数字がかなり強い数字だったこともあってか、市場センチメントのバイアスは上方向を向いていることは確かですが、市場では「余程の悪い数字とならない限り、結局はドル買い」とみる向きも多く、東京時間はとりあえず、ひたすら目先の玉をさばきながら準備をしているような状況です。
 
 米10年債利回りは、昨日も一時1.7511%まで上昇。実質金利は▲0.78%台まで更に水準を上げてきているわけで、市場のQT開始時期の見通しが早まれば早まるほど、雇用最大化の状態が近づけば近づくほど、ドル買いへの圧力も強まるといった相関関係は続いていきます。