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オンコリスバイオファーマ(株)【4588】の掲示板 2019/10/13〜2019/10/16

 世界的に拡大を続ける検体検査の市場。がんや生活習慣病の兆候を見極め、健康寿命を伸ばすためにもそのニーズは強い。ここからは、銘柄特性も踏まえて有力株を探っていきたい。

<クラゲの発光でがん診断、オンコリスB>
クラゲの持つ発光性のたんぱく質を用いたがん診断の実用化を目指すのが、ウイルスでがんを治療する「腫瘍溶解性ウイルス」で知られるオンコリスバイオファーマ(=オンコリスB)<4588.T>だ。順天堂大学と研究開発に取り組んでいる。
 腫瘍溶解性ウイルスはがん細胞に感染して死滅させるはたらきをし、遺伝子改変により、がん細胞の中だけで増殖する設計。製薬各社の新薬が今年から来年にかけ承認される見通しで、業界の注目度が高い。オンコリスBも国内で食道がんを対象とする治療法の臨床試験が進行中だ。
 一方、こうしたウイルスの遺伝子にクラゲの緑色蛍光タンパク質(GFP)を組み込むことで、がん細胞を検出する体外診断薬「テロメスキャン」の開発も進む。GFPが発光することで、従来の技術では難しかった血液中に循環するがん細胞の検出を可能にする。
 血液検査で容易にがんを診断できるテロメスキャンには、早期発見や再発の診断において大きな貢献余地がある。子宮頸(けい)がんなど3領域で販売承認の取得を目指し、米国でも臨床試験を開始する方向だ。

[ 株式新聞ニュース/KABDAS-EXPRESS ]
提供:モーニングスター社 (2019-10-15 14:01)