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ラクオリア創薬(株)【4579】の掲示板 2016/03/05〜2016/03/13

>>971

 ◇ブルーライトが体内時計を調節する鍵

 また最近の研究で、ピリオドは特に青い光に強く応答することが解明されました。さらに目の網膜にある「ものを見るための細胞(視細胞)」が機能しない状態=ものが見えない状態でも、体内時計は光に応答できることが分かりました。その成果を受けて02年、「メラノプシン」という光を感じ取るたんぱく質が働く細胞が、哺乳類の網膜にあると発見されたのです。つまり、それまで知られていなかった新しい「光を感じる仕組み」が、私たちの目にあることが分かったということです。

 ピリオドが青い光に応答しやすいのは、メラノプシンが青い光(波長460~480ナノメートル)に反応しやすい性質を持っているためでした。青い光には同時に、眠りを誘発するホルモン「メラトニン」の分泌を抑える効果もあります。夜寝る前に青い光を見ると、メラノプシンが反応して体内時計が乱れる(リズムが夜型化する)と同時に、メラトニン分泌が減り、入眠障害につながります。パソコンやスマートフォンの画面の光から青い光(青色光、ブルーライト)をカットする眼鏡がありますが、これは単に目の疲れを取るだけではなく、夜間、スマホなどの青色光を浴びることで、体内時計が乱れたり入眠障害になったりすることを防ぐコンセプトの商品です。

 アップル社のiPhone、iPadの最新OS(iOS9.3)には、GPSなどから現在地の日の入り時刻を調べ、自動的に画面の光を暖色系(青色光を減らす)に切り替えるNight Shiftモードが追加されるそうです。iPhoneに限らず、ディスプレーや照明に多く使われているLEDの光には青色光が強く含まれています。そんな光を浴び続けることで健康に悪影響を与えないかがいま危惧されています。