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(株)ヘリオス【4593】の掲示板 2015/06/28〜2015/07/04

皆様お久しぶりです。ここ数日で多くの株主のかたが入れ替わった可能性がありますので、私も眼科医として啓蒙活動を頑張らないといけないなあと思っていました。間があいてしまって誠に申し訳ありませんでした。デイトレーダーや超短期の投機家の方々には関係ない内容になりますので、その点はご了承ください。

ヘリオス社は網膜色素上皮(RPE)シートの製品化を事業の主軸に考えています。しかしその臨床研究の進捗度は現状かの有名な1例の臨床研究がされたのみで、遅々として進んでいません。2例目の臨床研究は2年以内に行う予定らしいです。実際にRPEシートが量産化、製品化され実際に臨床の現場で使われるようになるまで、あと何年間かかるのでしょうか?会社側は2020年(5年後)を目指しているようです。
また仮にRPEシートによる加齢黄斑変性症(AMD)治療が、実用化されたとしてこれは従来の治療法にかわるものになるのでしょうか?そもそもRPEシートの移植では残念ながらAMDの根本的な治療になりえません。RPEシート作成にかかる時間、コスト、侵襲度、得られる効果、リスクを考えると、従来の治療にすら及ばないと思います。ちなみに1000万円程度の治療費に抑えれれるように現在頑張っているそうです。

上記を簡潔にまとめると、5年後を目標に多額の研究開発費をかけて売れる見込みのない超高額製品の研究開発をしているということです。

しかしこの研究は今後の医療の発展には大きく貢献する可能性を秘めていると思います。この研究によって人体に生着したIPS細胞由来の細胞がどのような影響を人体に及ぼすのかを観察することができます。とはいえ残念ながら研究的な価値だけでは、上場企業が求められる売り上げ、利益にはつながりません。
RPEシートの安全性が確認できなかったら、安全性は確認できても製品化に失敗したら、製品化はできても量産化に失敗したら、量産化できてもそもそも売れなかったら、ここはただのBBGという染料の販売業者になってしまいます。

夢を買うことも、期待することも自由ではあると思います。しかし眼科医としてみても、投資家としてみてもここには夢もなければ期待できる点もありません。

参考にしていただければ幸いです