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サンバイオ(株)【4592】の掲示板 2019/07/18〜2019/07/19

>>1015

日経バイオテクオンラインには以下の記事が載ってます


 大日本住友製薬はCynata社に対し、拘束力のない条件付きの買収提案を実施している。提案内容は、Cynata社の株式1株当たり、2オーストラリアドルで全株式を現金で取得するというもの。Cynata社の発行済み株式数から計算すると、買収総額は2億377万オーストラリアドル(約154億円)に上る。

 ただし、買収提案を行った日付などについては開示されていない。大日本住友は「今後、正式な買収には両社の決定が必要になる。現時点では交渉中ということしかコメントできない」(同社の広報担当者)としている。

 Cynata社は、米University of Wisconsin-Madisonの研究成果を基に2013年に設立され、2013年11月にオーストラリア証券取引所へ上場(IPO)したベンチャー企業。同社は、iPS細胞から間葉系幹細胞(MSC)の前駆細胞を大量に分化させ、MSCを作製する製造工程「Cymerus」を保有している。

 先行しているのは、移植片対宿主病(GVHD)に対する他家iPS細胞由来MSC(CYP-001)の開発だ。骨髄移植後に発症したステロイド抵抗性の急性GVHDを対象として、英国とオーストラリアで実施したフェーズIでは、低用量群、高用量群に15例ずつを組み入れ、2回にわたり、CYP-001を投与した。その結果、投与から100日後にGVHDが消失した完全奏効率は57%、完全奏効率とGVHDのグレードが1段階以上改善した部分奏効率を合わせた全奏効率は93%だった。

 Cynata社は、2016年9月に富士フイルムを引受先とする第三者割当増資を実施。300万米ドルを調達し、富士フイルムは、当時のCynata社の発行済み株式の10%強を保有することになった。2017年1月には、富士フイルムと戦略的提携契約を締結。富士フイルムは、GVHDを対象に、CYP-001を世界で開発・販売する独占的ライセンス契約のオプション権を保有している。

 富士フイルムによれば、「現在、オプション権を行使し、ライセンス契約を締結する方向で、Cynata社と協議を進めているところ」(富士フイルム広報担当者)だという。なお、現時点でも、富士フイルムは、Cynata社の発行済み株式の8%程度を保有しているもようだが、今回の買収提案について、富士フイルムの広報担当者は「特にコメントすることはない」としている。


(以上7月19日付の日経バイオテクオンライン記事)