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カルナバイオサイエンス(株)【4572】の掲示板 2020/03/13〜2020/03/17

>>708

バイオノバ・ファーマシューティカルズとのライセンス契約締結
に関するお知らせ

当社は、2020年3月16日開催の取締役会において、バイオノバ・ファーマシューティカルズ (中国・上海市、英名:BioNova Pharmaceuticals、以下「バイオノバ社」という)との間で、 当社が開発中の次世代BTK阻害剤AS-1763の中華圏におけるライセンス契約(以下「本契約」と いう)を締結することを決議し、同日付で本契約を締結しましたのでお知らせいたします。



1. 本契約の概要
当社は、当社が創製し、現在、血液がんを治療標的として開発中の次世代BTK阻害剤AS-1763 の開発・商業化にかかる中華圏(中華人民共和国および台湾)における権利を、中国バイオノ バ社に供与する契約を締結しました。 その対価として、当社は契約一時金を受領するほか、開発状況や上市などの進捗に応じて追 加的に最大で約 205 百万ドル(約 215 億円)を受け取ることになります。さらに、当社は、AS1763 の中華圏における上市後の売上高に応じた最大2桁の料率の段階的ロイヤリティを受け 取ります。中華圏を除く全世界における AS-1763 の開発・商業権は引き続き当社が保有し、開 発を継続いたします。

2. 本契約の意義
BTK阻害剤AS-1763は、現在当社が前臨床試験を実施しており、2020年中に米国においてIND申 請(新薬臨床試験開始届)を提出する計画に変更はありません。一方、本契約に基づき、今後 中国においては、バイオノバ社が臨床試験を実施することになります。バイオノバ社の経営陣 は、欧米の製薬企業での臨床開発経験が豊富であり、また、中国が2017年にICH(医薬品規制調 和国際会議)に加盟したことから、AS-1763に関するより多くの臨床試験データを収集・利用で きることになり、AS-1763の価値をより早期に最大化できると考えております。 当社の取締役研究開発本部長である澤匡明は次のように述べています。
「米国では、抗がん剤 の臨床試験実施にあたり、患者様のリクルートに関する競争が激しくなっているため、血液が んを治療標的とした次世代BTK阻害剤の開発を加速させるために、バイオノバ社は最適なパート ナーだと考えています。同社との連携により、AS-1763の開発を最速で進めていきます。」
また、当社の代表取締役社長である吉野公一郎は、本契約締結にあたり次のように述べてい ます。
「バイオノバ社との提携により、AS-1763の抗がん剤としての可能性をより広げることが できると考えています。バイオノバ社の開発チームと協力し、当社の革新的な医薬品候補化合 物をがんで苦しむ患者様に一日も早く届けたいと考えています。」
バイオノバ社のイエ・フア創業者兼CEO(Ye Hua, MD, MPH)は次のように述べています。
「悪性B細胞腫瘍の標準治療におけるBTK阻害剤の近年の成功に付随して、第一世代の共有結合型BTK 阻害剤による治療の結果、主にC481Sの変異による薬剤耐性が問題となってきています。今回の カルナバイオサイエンスとの協業は、アンメット・メディカル・ニーズの高い、分子標的薬の 薬剤耐性を克服する新たな解決法の研究につながると考えています。」