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アンジェス(株)【4563】の掲示板 2020/12/22

新型コロナウイルス感染症に対する新たな投与デバイスを用いた医師主導治験を開始~少量のDNAワクチンで、より高い効果を~その2

医師主導治験の概要

【目的】
新型コロナウイルス感染症に対するDNAワクチンは筋肉内投与での開発が先行しています。今回、新規投与デバイス(ガス式針なし医薬品・ワクチン用注入器)を用いて皮内投与することで、必要な接種量が5分の1から10分の1となる可能性があります。そこで、今回DNAワクチンの皮内投与での有効性および安全性の評価を行います。

【対象者】
20歳以上75歳以下の成人

【目標症例数】 
皮内投与(低用量10例、高用量10例)

【実施期間】 
令和2年11月25日から令和3年12月

【治験責任医師】 
朝野 和典(大阪大学医学部附属病院 感染制御部長)
本研究成果が社会に与える影響

新型コロナウイルス感染症の世界的な感染拡大に対し、ワクチン開発が世界中で行われています。現行のワクチンは一般的に筋肉内投与あるいは皮下投与で実施されますが、皮内には免疫担当細胞が多く存在しており、皮内に正確にワクチンを投与できれば少量で効率よく免疫を誘導できることが期待されます。この新規デバイスをワクチン治療に有効に活用できることが分かれば、より多くの方にワクチンの提供が可能となります。

用語説明
※1 DNAワクチン
標的とする抗原タンパクの遺伝情報をベクターと言われる運び屋に入れて、生体内に投与することにより抗原タンパクを体の中で発現させ、そのタンパクに対する抗体産生などの免疫反応により疾患予防を目指すワクチン。

※2 皮内投与
皮膚の表皮と真皮の間に薬液を投与すること。一般に皮内には免疫細胞が多くワクチンに対する反応性が高いことが知られている。

※3 無針投与デバイス
薬液を急速に体内に注入することにより、針を使うことなく薬液だけで皮膚を通過されることが出来る技術。今回は火薬を駆動力として急速に薬液を体内に注入し、さらに皮内で遺伝子を高発現させるように設計されたデバイスを使用している。