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山中教授は体を張って研究費、人件費を稼いでおられます。本当に頭が下がります。
きっといつか、ips細胞に関わる全ての治療法が確立されるものと信じています。



2012年にノーベル医学・生理学賞を受賞した、京都大iPS細胞研究所所長の山中伸弥教授(56)が3日、東京マラソンに市民枠で初出場し、3時間29分38秒で完走した。

2月17日の京都マラソンで記録した3時間24分42秒の自己ベスト更新こそならなかったものの、わずか2週間でフルマラソンを2回連続で完走した。その裏には研究者の雇用環境改善と、16年10月に亡くなった、ラグビー元日本代表監督の平尾誠二さん(享年53)の存在があった。

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山中教授は、午前9時10分のスタート時に4・4度、正午の時点でも5・7度と肌寒い東京を力走した。ゴールすると右拳を握り締め「雨でしたけれど、沿道の応援が途切れることがなく本当に楽しかった。距離表示がキロだけでなく、マイル表示もあるところが、世界的なマラソン大会なのだと感心しながら走っていました」と笑みを浮かべた。

京都マラソンで記録した自己ベスト更新はならず「残念です」と悔しさをのぞかせた。それでもゴール後に出演した日本テレビの生中継で、00年シドニー五輪金メダリストの高橋尚子さん(46)が「後半、ペースが上がったそう。すごい」と驚くと「前半、ちょっとエネルギーをためすぎたかも知れない」と笑った。2週間でフルマラソンを連続完走した鉄人ぶりに驚きの声も上がると「(足が)つっています。人生最初で最後だと思う」と苦笑した。

元々、日課にするほど走るのが好きだった。14年からは、iPS細胞研究に携わるスタッフの安定的な雇用のため、日本に寄付文化を普及させる目的で年に数回、チャリティーマラソンも走るようになった。

支えてくれた1人が、10年に出会い意気投合した同い年の平尾さんだった。山中教授は日本テレビの取材で、平尾さんを「40代で出来た親友。絶対、届かないですけれど目標」と評した。そして「平尾さんはマラソンの時、30キロとか35キロで苦しくなったら、よく『先生、行けるで、行けるで』と登場する。彼の闘病も思い出して必死で頑張る」と誓っていた。

山中教授は「来シーズン、また頑張りたいと思います」と、東京マラソンへの再挑戦に意欲を見せた。