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ブライトパス・バイオ(株)【4594】の掲示板 2018/05/08〜2018/05/09

<久々に投稿。長いのに新情報がないので忙しい方は読み飛ばしてください>

こんばんわ。そろそろITK-1の結果が出る時期でしょうか。アタフタしている人がいるみたいですが、私は失敗しても後悔しない程度しか持ってないですし、そもそも伊東先生の論文をいくつか読んで惚れ込んでいったタチなので、結果がどうであろうと悔いはありません。

長期ホルダーの方も色々コメントされておられ、「長期なのになんで頻繁にコメントしてんだ」と突っ込まれてますが、短期であれ長期であれ、時期も時期なので気になるのは仕方ないかと思います。あと、新情報があまりないので暇なんでしょうね(笑

そんなときは久留米の論文を読んでみてもよいかもしれません。

私もちょうど暇だったので、きょう下記の論文をチラッと読みました(一番下のリンク↓)。

伊東先生が2000~08年の治験データ(n=500)を分析し、ペプチド選定マーカーをそれまでの細胞性抗体反応(CTL反応)から液性免疫反応(IgG反応)に切り替えるきっかけになった論文です(解釈間違ってたらすみません)

PPV開発当初、患者の血液を2週間以上かけて分析し、抗原特異的T細胞の反応をもとにペプチドを選んでいたのですが、この方法で特定のT細胞を活性化させても統計的には予後は不安定でした。つまり関係のないT細胞を活性化させていた場合もあり、統計的にみるとOS延長に繋がっていなかったのが分かりました。CTL反応測定の精度の問題などがあるみたいです。

一方、投与ペプチドに対するIgG反応が上昇した患者さんは過去データをみるに予後が良好で、伊東先生はIgG抗体をペプチド選定のマーカーにすることにしました。IgG反応の測定はCTL反応よりも血液の採取も少なく、数時間ができるのでコストも患者の負担も減るとのこと。またCTL反応測定に比べ、IgG反応の測定(LUMINEX法)は精度が高いとのことです。

これら伊東先生の涙ぐましい努力が記された論文ですので是非一読をお勧めします。

ちなみに下記のグラフは久留米のサイトでまとめてあったものです。CTL反応をもとにペプチドを選定・投与してCTLを活性化させてもOSは延長しない、しかしIgG抗体をもとにペプチドを選定・投与して抗体反応が増強するとOSは延長する、ということを示してます。

久留米の治験データをみると分かりますが、その後、IgG反応をもとにペプチドを選定・投与した場合、良好な結果を出してます(前立腺がん、膀胱がんなど)。

わたし個人としては、久留米の論文を見る限り、PPVは効果があるものだと思ってます。久留米もPPVに効果があるという前提で、最近は併用療法の治験(PPV vs PPV+他)の治験を数々やってますね。

ただ今回の3相が必ずしも成功するとは限りません。他の方が仰ってましたが、やはりp<0.05かどうかでしょうね。真理は「PPVは有効」であっても、ステージ4の患者さんを対象とした中でnが十分なのか、というところです。

<論文>
h ttps://www.researchgate.net/profile/Masanori_Noguchi/publication/47384697_Assessment_of_immunological_biomarkers_in_patients_with_advanced_cancer_treated_by_personalized_peptide_vaccination/links/55f7d2aa08aec948c47414ba/Assessment-of-immunological-biomarkers-in-patients-with-advanced-cancer-treated-by-personalized-peptide-vaccination.pdf

ブライトパス・バイオ(株)【4594】 <久々に投稿。長いのに新情報がないので忙しい方は読み飛ばしてください>  こんばんわ。そろそろITK-1の結果が出る時期でしょうか。アタフタしている人がいるみたいですが、私は失敗しても後悔しない程度しか持ってないですし、そもそも伊東先生の論文をいくつか読んで惚れ込んでいったタチなので、結果がどうであろうと悔いはありません。  長期ホルダーの方も色々コメントされておられ、「長期なのになんで頻繁にコメントしてんだ」と突っ込まれてますが、短期であれ長期であれ、時期も時期なので気になるのは仕方ないかと思います。あと、新情報があまりないので暇なんでしょうね(笑  そんなときは久留米の論文を読んでみてもよいかもしれません。  私もちょうど暇だったので、きょう下記の論文をチラッと読みました(一番下のリンク↓)。  伊東先生が2000~08年の治験データ(n=500)を分析し、ペプチド選定マーカーをそれまでの細胞性抗体反応(CTL反応)から液性免疫反応(IgG反応)に切り替えるきっかけになった論文です(解釈間違ってたらすみません)  PPV開発当初、患者の血液を2週間以上かけて分析し、抗原特異的T細胞の反応をもとにペプチドを選んでいたのですが、この方法で特定のT細胞を活性化させても統計的には予後は不安定でした。つまり関係のないT細胞を活性化させていた場合もあり、統計的にみるとOS延長に繋がっていなかったのが分かりました。CTL反応測定の精度の問題などがあるみたいです。  一方、投与ペプチドに対するIgG反応が上昇した患者さんは過去データをみるに予後が良好で、伊東先生はIgG抗体をペプチド選定のマーカーにすることにしました。IgG反応の測定はCTL反応よりも血液の採取も少なく、数時間ができるのでコストも患者の負担も減るとのこと。またCTL反応測定に比べ、IgG反応の測定(LUMINEX法)は精度が高いとのことです。  これら伊東先生の涙ぐましい努力が記された論文ですので是非一読をお勧めします。  ちなみに下記のグラフは久留米のサイトでまとめてあったものです。CTL反応をもとにペプチドを選定・投与してCTLを活性化させてもOSは延長しない、しかしIgG抗体をもとにペプチドを選定・投与して抗体反応が増強するとOSは延長する、ということを示してます。  久留米の治験データをみると分かりますが、その後、IgG反応をもとにペプチドを選定・投与した場合、良好な結果を出してます(前立腺がん、膀胱がんなど)。  わたし個人としては、久留米の論文を見る限り、PPVは効果があるものだと思ってます。久留米もPPVに効果があるという前提で、最近は併用療法の治験(PPV vs PPV+他)の治験を数々やってますね。  ただ今回の3相が必ずしも成功するとは限りません。他の方が仰ってましたが、やはりp<0.05かどうかでしょうね。真理は「PPVは有効」であっても、ステージ4の患者さんを対象とした中でnが十分なのか、というところです。  <論文> h ttps://www.researchgate.net/profile/Masanori_Noguchi/publication/47384697_Assessment_of_immunological_biomarkers_in_patients_with_advanced_cancer_treated_by_personalized_peptide_vaccination/links/55f7d2aa08aec948c47414ba/Assessment-of-immunological-biomarkers-in-patients-with-advanced-cancer-treated-by-personalized-peptide-vaccination.pdf