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オンコリスバイオファーマ(株)【4588】の掲示板 2019/01/19〜2019/01/21

テロメアは小生が学生だった20年前、がん細胞のapotosis誘導と細胞の不死化、老化に関与すると話題になっていました。テロメアは癌の凡そ9割程度に関与すると記憶しています。
ホームページから幾つか文献を読んでみると興味があったのが
Biological Ablation of Sentinel Lymph Node Metastasis in Submucosally Invaded Early Gastrointestinal Cancer.Molecular Therapy vol. 23 no. 3, 501–509 mar. 2015
これを読むとあくまでmurine model(ネズミ)ですが
・早期直腸癌に対しtelomelysinを局注、sentinel lymph node meta.(腫瘍に最も近いリンパ節転移)が消失(ちょっと意味が違うが)していた GFP signals had completely disappeared indicating that sentinel lymph
node metastasis was selectively eradicated.
・早期癌に対し内視鏡的切除を行った際に病理結果にてリンパ節転移のリスクが高いと判断された場合、外科的追加切除の適応となるが、この治療を行えば追加切除が必要でなくなる可能性。
・治療後のご遺体(ヒト)を病理解剖した際、治療5か月後にもかかわらず近位リンパ節にvirusが滞留していた。
・乳癌症例の腋窩リンパ節郭清を省略できる可能性がある。
など記載がありました。この時点ではあくまでネズミの話でしたが、昨年食道癌症例にも導入され13例中8例にCRとのことで、ほかの消化管の癌や乳癌にも期待が持たれます。
ここからはあくまで私見ですが
癌は薬で完全に消失されることはテロメライシンを使っても難しいと思います。CRを得た症例でも長期的には再発してくることが予想されます。
癌はheterogeneityを有しており、これまでの化学療法では一旦腫瘍は縮小しても、別の経路から腫瘍が増殖し、薬剤は効かなくなり、2nd lineに入らざる得ませんでした。
癌の首根っこを押さえこんでいるこの薬はどうなのか、今後多方面の治験が開始されることが期待されます。
PD-1を超える業績かもしれません。