ここから本文です
Yahoo!ファイナンス
投稿一覧に戻る

西日本旅客鉄道(株)【9021】の掲示板 2019/09/23〜2020/04/09

>>372

北陸新幹線にはかなり危機感 JR西日本新社長が語る「東京五輪と災害」 
週刊朝日(森下香枝)  2020年2月21日号②

・今は鉄道部門の収益が6割強となっていますが、事業計画では30年度の目標はインフラ整備などの非鉄道部門との割合が5対5になっています。
──「長期的に考えると、少子高齢化の影響でお客様がどんどん増える状況ではございませんので、経営基盤を多角化して安定化させ、鉄道の安全投資に向ける好循環を生まないといけないと思っています。そのためには非鉄道事業面(メインは不動産、ホテル、物販飲食、ショッピングセンターなど)、街ナカにも乗り出し、大阪だけではなく、神戸の三ノ宮駅ビルの建て替え、広島駅の開発もやります。広島電鉄さんの路面電車が駅ビルの2階へ入っていく、という日本ではあまり見られないモダンな駅ビルになります。金沢、富山など北陸新幹線沿線の街づくりにも関わりたいと思っています。

・北陸新幹線が23年春に福井県の敦賀までつながります。最終的に大阪までつながるのですか?
──「敦賀が当座の終点ですが、そこから新大阪まで延ばしていきたいと思っています。政府の当初の案では46年とされていますが、何とか30年代初頭には新大阪まで開通させたい。それが北陸、関西地域の官民挙げての悲願です。いま、北陸新幹線の終着駅になっている金沢は本来、関西圏との結びつきが非常に大きかったんです。それが北陸新幹線ができて、首都圏との利便性がよくなり、地元でなければ東京に行きたいとなりつつあります。関西財界ではかなり危機感があります。

・北陸新幹線は去年の台風による大雨で水没しました。影響は残っていますか?
──「新幹線の10編成が水に浸かりました。JR東日本の車両を回してもらって何とか定期列車便ベースでは災害前の状況に戻せましたが、臨時列車のベースではまだ100%戻せておりません。
                               つづく

  • >>373

    北陸新幹線にはかなり危機感 JR西日本新社長が語る「東京五輪と災害」 
    週刊朝日(森下香枝)  2020年2月21日号③

    ・JR九州でも熊本地震で新幹線が脱線しました。大規模な災害への対策は?
    ──土木構造を強化して雨に強い鉄道にし、地震のための耐震補強なども実施しています。阪神・淡路大震災以降、国の基準も変わり、鉄道各社は大急ぎで工事を進め、完成期に入りつつあります。それだけではなく、土を盛って高台になっている線路の耐震性を強化したり、豪雨対策として雨でも崩れないようコンクリートで覆ったり、岩盤に打ち付けて固定するような工事をして災害に強い設備を整備していかないといけません。さらに今後は豪雨で電気設備が浸からないように高いところに設置するなど検討を進めていきます。

    ・最近は台風、ゲリラ豪雨など想定外の災害が頻発しています。
    ──台風があった14年、私どもは京阪神圏で一斉に計画運休をしました。これが国内では初めての計画運休で、防災関係の先生方から『これがタイムラインという考え方で、先手の災害対応の防御的手段なのだ』と徐々に計画運休が浸透してきました。

    ・去年、東京でも台風で計画運休しました。
    ──首都圏なんかは関西と違って規模が、人の数が違いますから、実際、大変だっただろうなとは思います。私どもは05年に福知山線列車事故という極めて重大な事故を惹き起こした責任の重さを、痛切に感じております。『鉄道は安全なくしては成長なし』を肝に銘じ、全力を尽くしていきたいと思います。
                                    おわり
     *一部省略と加筆あり。


     事業全般に触れ、企業の進路が示されたいわば中期計画の原案のようなもの。
    福知山線事故を締めくくりに触れるなど、安全に対する決意表明が安心感を生む。
    大阪駅北側の土地利用についても触れられ、将来方向に薄日が見えた。
     マンモス企業の職員関係で研修について語っているが、現場についても配慮をうかがわせた。9021については良い記事であった。