ペプチドリーム(株)【4587】の掲示板 2018/07/02〜2018/07/03

東京大学大学院　理学系研究科・理学部　広報
化学専攻 菅裕明 教授　　 先端技術を産む異端の思考　より　1部抜粋しました。

ペプチドリーム社は、会社設立時に菅教授の確立した特許を全て技術移転している。同じ技術が、アカデミアである菅研と技術実用化の担い手であるペプチドリーム社で使われているが、技術を活用するの目的が全く違う。ペプチドリーム社は製薬会社との創薬開発に特化し、菅教授は技術を使ってサイエンスを深める方向に進む。つまり菅教授は、純粋に科学的な動機で彼自身の研究が続けられるように、企業との共同研究を専門に引き受ける会社を、アカデミアの外に設立したのだ。「アカデミアで企業との共同研究をするつもりはない」と教授は言う。

「ペプチドリーム社が企業と共同研究をしても、菅研に研究費が入ることはありません。また、国の予算を菅研とペプチドリーム社が組んで取りにいくこともほとんどしません。むしろ、ペプチドリーム社は完全に分離されて事業が拡大し、それにより企業価値が上がれば資産価値も上がり、創業者や株主の利益につながり、それはまた大学の利益に反映されるという仕組みを作ったのです。