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>>480

こないだ行き付けの古本カフェでたまたま購入してきた昔のブルーバックス「ウイルスがわかる -遺伝子から読み解くその正体-」by 清水文七・医学博士 1996/8/20第一刷発行を読み進めていたら、なんと驚くことに、最後のほうの「第8章ウイルスを利用する」のなかに「3-有用物質を作らせる」という項目があり、その中に「カイコに寄せる期待」という題目で記述があった!!!

著者の清水博士が国立予防衛生研究所にいた1975年頃に、当時まだ東大農学部大学院生だった前田進さんという研究者が来て、その頃ほとんどまだ行われていなかった昆虫のウイルスを組織培養して定量したり生化学的な研究を始め、その後にカイコの培養細胞を使いカイコに病気を起こす核多角体病ウイルスに没頭し云々というくだりが出てきます。 その後に前田進さんは『カイコは人類の長い歴史の中で家畜化され、幼虫は与えられた桑の葉っぱだけを食べ、囲いの中に留まり、美しい絹糸を作り続けてきた。バキュロウイルスのあの強烈なプロモーターの支配下に外来遺伝子をつないでカイコに与えると、こんどは絹に代わってたんぱく質の大生産工場に変身するのではないか』というアイデアを閃き、実行し、ほどなくカイコの系でヒトインターフェロンを大量に作ることに成功し、1985年に「ネイチャー」誌に発表されたと書かれています。 なおこの本の発行された1996年時点でカリフォルニア大学デービス校農学部准教授との記述もあります。

興味&関心のある方々には、是非とも古本を手に入れて読んで見る価値があると思います♪ ;-D

全世界的要請の高いHIV根絶へ向けてのProjectモスラ、ぜひとも頑張れっ、IBL!!! (V)o\o(V)  ;-D

4570 - (株)免疫生物研究所 こないだ行き付けの古本カフェでたまたま購入してきた昔のブルーバックス「ウイルスがわかる -遺伝子から

  • >>967

    つづきです:

    この昔のブルーバックス「ウイルスがわかる -遺伝子から読み解くその正体-」by 清水文七・医学博士 1996/8/20第一刷発行のp.261、『カイコに寄せる期待』の項目最後は「これらのバキュロウイルスの系で作られるタンパク質は、脊椎動物にきわめて近い形で、糖の付加やリン酸化なども受けるという利点がある。大量生産という面からは、カイコほど優れた系はない。その点を率直に評価したアメリカ微生物学会は、研究室に前田さんを訪ねてインタビューした記事を1991年11月号の会報に載せた」で結ばれています!!! これはもう、本当に感動ものです。 ;-)

    ところが、今、前田進さんをサーチエンジンで検索して見ると、とても残念なことに「理研ニュース No.205 July 1998」に『故 前田進研究員を偲んで』という記事が見つかります。 そこには「分子昆虫学研究室 前田進主任研究員(兼 米国カリフォルニア大学デービス校 昆虫学教授)は平成10年3月26日午後11時自宅にて急逝されました。桜の花の咲く前の、48歳の誕生日の直前のことでした。」という記述があり、まったく愕然としてしまいました。なんということだったのでしょう!(滝涙&号泣)

    『家蚕ウイルスによる遺伝子発現ベクターの開発とその応用に関する研究』で1991年日本農学賞受賞し、世界初の『カイコの体内で医薬品などの有用なタンパク質を大量生産する"昆虫工場"の技術』を開発した、前田進さんの偉業に敬意を表し、その後継者たる有能な御弟子さん研究者の方々に期待し、ますます応援したいと思います。

    全世界的要請の高いHIV根絶へ向けてのProjectモスラ、ぜひとも頑張れっ、IBL!!! (V)o\o(V)  ;-D

    4570 - (株)免疫生物研究所 つづきです:  この昔のブルーバックス「ウイルスがわかる -遺伝子から読み解くその正体-」by 清水