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アンジェス(株)【4563】の掲示板 2020/04/01

オリンピック:首相「完全な形」発言の意図とは?

東京五輪・パラリンピックの開催をめぐり、安倍総理と国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長が24日夜に電話で協議した。首相は協議後、記者団に対し、「遅くとも2021年夏までに開催することで合意した」と述べ、開催にあたっては、「人類が新型コロナウイルスに打ち勝つ証しとして、東京オリンピック・パラリンピックを完全な形で実現するということについて、G7の支持を得た」と述べた。
IOCは24日、臨時の理事会を開き、満場一致で延期を承認した。延期は近代五輪史上初めてです。

当然「完全な形で実現する」との意味は、萩生田文部科学相は17日の記者会見で、「無観客みたいなことはやらないということだ」と述べていることから、世界から集うアスリートの方々は勿論、世界各国の首脳を含めて応援の為に訪日する観客者が、新型コロナウイルスの感染の不安が完全に無くなる状況下での開催となります。であれば、その条件が獲得されるためには、新型コロナウイルス感染に打ち勝つための新型コロナ予防ワクチンと治療薬の開発・製造が不可欠です。
その実現なくして、安倍総理が語る「人類が新型コロナウイルスに打ち勝つ証しとして、東京オリンピック・パラリンピックを完全な形で実現する」ことは出来ないことは明白です。

安倍総理が東京オリンピック・パラリンピックの開催延期について、国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長と電話会談をする30分前に大会組織委員会の森喜朗会長と会談していることが、朝日新聞の電子版で報じられています。それによると
新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか、大会組織委員会の森喜朗会長の胸の中には2年後への延期も念頭にあったことが明かされています。しかし、1年程度の延期を主張する安倍総理の意見を受け入れたと明かし、「(安倍首相は)2021年に賭けたと感じた」と述べています。

一国の総理の判断はあらゆる情報を総合的に分析した上での決断であることは、言うまでもありません。安倍総理にとっては、「人類が新型コロナウイルスに打ち勝つ証として、オリンピック・パラリンピックを完全な形で実現する」確かな根拠となる情報判断が出来ているのだと思います。