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●6月9日、日本記者クラブで6月9日開催された「国産ワクチンの開発の現状」
と題する森下先生による会見から
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DNA ワクチンは、この液性免疫と細胞性免疫の両方を持つことがすでに明らかになっていまして、WHO から昨年出た「ワクチンガイドライン」に、DNA ワクチンの特徴がすでにまとめられています。
先ほどご紹介した相手型が特異的な B 細胞刺激による中和抗体の産生。これは液性免疫です。それから、T リンパ球活性化による細胞性免疫の惹起、という二つのメカニズムがある。また、様々な抗原に対して容易に対応できる。変異株にも対応できることも記載されています。

安全性に関しては、良好な安全性が確認され、ゲノム遺伝子への挿入はされない。非常に安全だということが記載されています。また、もう一つ重要なのは、ベクターに対する抗体産生がなく、繰り返し投与が可能なことです。要するに、何回投与しても効果を発揮するということで、毎年投与するようなケースには、非常に適したワクチンだということが書かれています。

先日の AMED の発表会で、私ども、最初の大阪大学での PhaseⅠ/Ⅱ試験の免疫原性の結果を発表しました。液性免疫ですが、2mgの2週間隔投与では10人中 5 人、そして 4 週間隔 2 回投与では 7 人、3 回投与しますと 100%、全例で中和抗体ができていることが確認されました。
一方、細胞性免疫は、2 週間隔で 80%、4 週間隔で 90%、3 回投与で 90%。それぞれの群ごとに見ますと、液性免疫か細胞性免疫のどちらかを持つということでは、2 週間隔では100%、4 週間隔で 90%、3 回投与では 100%ということです。縦軸で見てみますと、どちらかが出る方は 30 例で 97%と、ほとんどの方が何らかの免疫原性の反応が見られているという結果を得ています。

ただ、ファイザー社の RNA ワクチンは非常に効果が高いので、それに比べますと、残念ながら、効果は多少弱いかなと思っています。しかし、アストラゼネカ社製で 70%程度と言われていますから、同程度のワクチンとしての有効性は出る可能性があるのではと思っています。

●更にファイザー社の RNA ワクチンの有効性に近づけるための取り組みが、投与量を増やした高用量の治験です。