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(株)ジーエヌアイグループ【2160】の掲示板 2018/02/14〜2018/02/15

社長も参加しとるんかね。





製薬M&A促す「お見合い」
ファンド化する医薬メーカー、米の国際会議が舞台に
2018年2月15日 2:30



製薬業界のM&A(合併・買収)が1月に集中している。今年も仏サノフィなど製薬大手による大型買収が相次いだ。最大の理由は1月上旬に米国で開催される国際会議の裏で、「お見合い」が数多く開かれているからだ。新薬開発は巨額の資金と期間がかかり、成功率も低い。ヒット薬を効率よく手に入れるために、製薬会社は今や投資ファンドと化している。

有望薬に狙い

1月8~11日に製薬業界で最大の国際会議「JPモルガン・ヘルスケア・カンファレンス」がサンフランシスコで開催された。売上高5兆円の欧米大手から新進気鋭のスタートアップまで世界を代表する400社の経営トップが一堂に会する。会議の参加者だけで1万人にのぼる一大イベントだ。この会場で投資家向けに事業戦略などを発表するのが本来の目的だ。
だが、実は多くの企業は別の目的を持つ。会場に近い多くのホテルでは製薬企業の名が書かれた紙がドアに貼られた部屋がずらりと並ぶ。ダークスーツに身を包んだ製薬会社の幹部が部屋を足早に出入りする。そこで極秘裏に実施されるのがM&Aの個別交渉だ。

交渉の結果、決まった買収を会議の会場で華々しく発表するほか、そこでの交渉をもとに買収などを1月中に発表する企業も多い。今年は1月22日にサノフィが血友病治療薬の米バイオベラティブを116億ドル(約1兆3000億円)で買収することを発表したほか、米バイオ医薬大手のセルジーンも米ジュノ・セラピューティクスを90億ドルで買収すると発表した。

英調査会社エバリュエートファーマによると、今年1月のM&A投資額は292億ドルだった。昨年1月よりは少ないが、2017年の月平均の4倍に達する。セルジーンのマーク・アレス最高経営責任者(CEO)は会議内の戦略発表会でジュノ社が開発するがん免疫療法を「20年以降の成長の原動力になる」と高く評価しており、交渉を進めていたようだ。

製薬業界でM&Aが活発になる背景には世界の医薬品市場の拡大と、その一方で新薬の開発が一段と難しくなっていることがある。コンサルティングの米IQVIAによると、16年に世界の医薬品市場は1兆1046億ドルと5年間で3割以上増えた。特に脚光を浴びているのが生物由来のバイオ薬で、がんや精神疾患に効く画期的な新薬の登場が期待されている。

だが、バイオ薬開発には1千億円単位の資金と10年以上の開発期間が必要になる。薬の候補物質の選定から数えると成功確率は3万分の1とされ、リスクは大きい。自社開発には限界があり、有望な薬を手がけるスタートアップを丸ごと買収する方が手っ取り早い。

そこで製薬各社は本体で大規模な買収などに乗り出すほか、コーポレートベンチャーキャピタル(CVC)と呼ばれるスタートアップ専門の投資・育成部隊をつくるなどで、本格的にM&Aに取り組むようになった。