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(株)ヘリオス【4593】の掲示板 2015/06/20〜2015/06/23

②の説明ですが、異常血管を完全に消滅またはコントロールできない限り、完全なる「根治療法」とは言えない気がします。抗VEGF抗体硝子体内注射治療を併用すれば良いのかな?と、いま思いつきました。

①は、やはり自覚症状がある時点で、視細胞層の障害がある可能性が高いのですね。
だとすると、抗VEGF抗体硝子体内注射治療も考慮に加えると、網膜色素上皮シートの移植手術は非現実的なのではないかと思いました。

はたして網膜色素上皮シートの移植手術の適応症例は、あるのでしょうか?

  • >>487

    おはようございます。「目薬をして早く寝ろ」といわれましたもので就寝しておりました。
    そのとおりですね。異常血管を完全に消滅できない限り「根治療法」とは言えないですね。シート移植と抗VEGF治療の併用は良いかもしれませんね。それぞれ治療のアプローチが違うので、双方ともに効果を発揮する可能性はあります。
    ただこれは個人的な経験に基づく話になりますが、硝子体手術後の注射療法は効果が低いように感じています。硝子体手術後では眼内の硝子体がすべて房水という水におきかわるので、薬剤の眼内に滞留している時間が短くなることに起因するのではないかと予測しています。これはあくまで個人的な感想で、実際に統計をとったものではないのでご了承ください。
    最近では抗VEGF抗体注射治療の影響で、出番はめっきり減ったのですが、PDTというレーザー治療があります。
    これは異常血管にたいするレーザー治療になりますが、このPDTでは異常血管を障害し、閉塞する効果があります。欠点としては正常の細胞組織も障害されてしまうため、治療がうまくいっても視力が下がってしまうことが多いという点があり、治療の主役を抗VEGF療法に明け渡しました。このPDTでうまく異常血管を叩けると術後の状態としてドライタイプのAMDのような形になるんですね。そのうえで視細胞層を含めた移植療法ができれば、かなり「根治療法」に近づけるのではないかと思います。

    RPEシート移植の実際の臨床での適応としては、抗VEGF療法のみでは視力の悪化を抑制することが難しい、視細胞層が傷んだ進行した滲出型AMDに対して、最後にこういう方法もありますが、試してみますか?というかたちでご案内するような運用になるのではないかと思います。しかし今現時点でも、そういった症例にはPDTと抗VEGF療法併用のダブル両方であったり、さらにケナコルトテノン嚢下注射なども併用したトリプル療法などを行い、一定の効果をえているという報告もありますから、コストも時間もリスクも高いシート移植が適応症例が本当にあるのかはわかりません。