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オンコリスバイオファーマ(株)【4588】の掲示板 2019/06/19

【テロメライシンについて】
テロメライシンは、がん細胞で特異的に増殖し、がん細胞を破壊することが
できるように遺伝子改変した5型のアデノウイルスです。
5型のアデノウイルスは風邪の症状を引き起こすもので、自然界にも存在します。
テロメライシンは、がん細胞で特異的に増殖することでがん細胞を溶解させる
強い抗腫瘍活性を示すことや、正常な細胞の中では増殖能力が低いために、
臨床的な安全性を保つことが期待されています。
現在まで、嘔吐・脱毛・造血器障害等の重篤な副作用は報告されていないこと
から患者さんのQOL(Quality of Life)の向上が期待されます。
更に近年の研究により、ウイルス療法によって破壊されたがん細胞は、
その特異的な抗原のシグナルを樹状細胞等の免疫細胞に直接伝えることにより、
がん免疫を誘導できることが示唆され、近年その有効性が注目されている
抗PD-1抗体等の免疫チェックポイント阻害剤との併用により、
全身的な抗がん作用が期待されています。
なお、オンコリスは、日本・台湾における開発・製造・販売に関する
再許諾権付き独占的ライセンスを中外製薬に付与しています。
また、Medigen Biotechnology Corp.(台湾)とテロメライシンの開発に
関する協力関係を構築しています。

中外製薬とのライセンス契約では、
日本・台湾・中国・香港・マカオを除く全世界における独占的オプション権を
中外製薬に付与しています。
テロメライシンの臨床試験において一定の効果が確認され、中外製薬が上記の
オプション権を行使した場合には、当社が中外製薬から受け取る本ライセンス
契約総額は500億円以上になります。

つまり、今後の世界的な開発競争の中で、中外製薬がアメリカ等での独占的
オプション権を行使するか?
あるいは、アメリカ等でのオプションを放棄するか?
が、注目されることになります。

アメリカ等でオプション権を放棄するということになれば、当然のことながら
コーネル大学での治験進捗次第では、MSD社が名乗りをあげ、巨大な導出に
つながるかもしれません!