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(株)メイコー【6787】の掲示板 2019/02/24〜2019/03/12

{中編より続く}
中核拠点とするベトナムのマザー工場で最先端技術を導入し、生産効率化の足がかりにする。こうしたコスト削減で生まれた投資余力をバネにして、次世代技術の研究開発(R&D)を前進させる狙い。次世代通信規格「5G」、車載機器向けなどの成長分野でライバルに対して先手を打つ。
 5G向けは高性能になるほど高周波数化し、プリント基板も小型・薄型化のニーズが高まる。パターン形成の高精細化、線幅の微細化といった半導体のような技術が欠かせない。次世代技術を支える領域への投資負担は重く、世界でも対応できるメーカーは限られる。
 さらに先進運転支援システム(ADAS)は、納入先の要求をクリアするハードルが高い。高品質と信頼性が求められ、参入障壁が立ちはだかる。メイコーは車載向け製品を手がけてきた実績があり、次世代の自動車技術でも優位性を維持したい考えだ。
 例えば、自動車のADASでは、障害物を検知するミリ波レーダー向けに次世代プリント基板が使われる。メイコーは既にサンプル出荷を始めている。将来、自動車が5Gに対応するようになれば、車載通信モジュールへの搭載も広がる。そうすれば、日欧米の部品メーカーへの供給も期待できる。
 そのためにも生産現場の改革がまず欠かせず、ベトナムのマザー工場が次の成長の芽を生む起点になる。