ここから本文です
Yahoo!ファイナンス
投稿一覧に戻る

ペプチドリーム(株)【4587】の掲示板 2021/09/13〜2021/09/26

>>1012

対象部位にもよるでしょうが光免疫療法の取り扱いの容易さは
放射性医薬品の対抗軸として競合が予想されると思います。
今後、条件付き仮承認の頭頚部癌以外にも対象部位の拡大治験が
が始まってます。要は、いかに安全で、医療費も安く、設置スペースも
小さく、取り扱いの容易な治療法が選択されて来るのではないでしょうか?
ただ光免疫で、100%満足出来る訳でもありません。発展途上です。


1/2
朝日新聞デジタル記事より抜粋

がん「だけ」死滅、光免疫療法 開発の道程と治療のいま
有料会員記事
聞き手 編集委員・辻外記子 熊井洋美2021年6月2日 15時00分

 「光免疫療法」はがんだけを狙い撃ちする新たな治療法です。国内20施設で、保険による治療が受けられます。いまはまだごく一部のがんが対象ですが、どのように開発され、どんな治療なのでしょうか。 光免疫療法の開発者で米国立保健研究所(NIH)のがん研究所主任研究員、小林久隆さん(59)にお話を聞きました

世界初、新薬承認
 ――従来の治療が効かなくなった頭頸部(とうけいぶ)のがん患者向けの新薬に公的医療保険が適用されました。

 米国で研究をしてつくったもので、アメリカでの承認が先かなと思っていました。日本人のためにまず、使われることになったことは素直にうれしい。
患者さんの数はまだわずかですが、「治った」と喜んでもらえるのが一番の喜びです。

 ――30年越しの研究でした。

 「がんだけを死滅できないか」と考え始めたのはまだ大学生のころです。 たんぱく質の一種で、体内に入った病原体などの異物にあたる「抗原」にくっつく性質があるのが「抗体」です。 抗体を使えば、がんの治療も簡単にできると思っていて、こんなに長くかかるとは思っていませんでした。

 放射線診断・治療を専門とする臨床医になったころから、「手術」「放射線」「化学療法」の3治療が、がん治療の中心でした。 しかし放射線治療の多くの場合、照射すると正常の細胞も含めて、「焼け野原」になってしまう。 従来のがん治療は、がん細胞だけでなく、体を防御する免疫力を落としてしまうという大きな矛盾を抱えているのです。

 「がんだけ」を実現するため、失敗と工夫を重ねた30年超。ある意味、放射線科医が放射線を捨てたんです。