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(株)キャンバス【4575】の掲示板 2022/02/05〜2022/03/14

今回のブログは、新規化合物であるCBT005をわかりやすく説明しようとして、ますます謎を深めてしまったような、なんとも奇妙な内容である。知財がらみの問題があって、詳細を述べられず、コンセプトのみを伝えるとすればこうせざるを得ないという事情だが、それでもいくつか想像できる点があるので述べてみたい。

まず、キャンバスの場合、開発コードは全くのデタラメではなく、CBSのSはSmall Molcule(低分子)、CBPのPはPeptide(ペプチド)の頭文字である。このことから類推すると、CBTのTは何の頭文字から採ったのか? ということになるが、おそらくTはThymus(T細胞、Tリンパ球)を指していると言って間違いあるまい。

その理由は、マンガで説明している「大丈夫、オレだけで消火できるから」というお兄さんの正体だ。このお兄さんは初期消火にあたっていながら、ひと通り鎮火すると、火が燃え続けているのに「みんなは来なくていいよ」と援軍に伝えてしまう。こんな役割を担うのは、T細胞の中のヘルパーT細胞以外に考えづらいからだ。(1/2)

  • >>608

    ヘルパーT細胞は、いわゆる免疫の司令塔として知られており、その一例として、樹状細胞から病原体の抗原提示を受けると、キラーT細胞に攻撃指令を送り、病原体に侵された細胞を殺す。これまで、がん細胞の殺傷に直接関わるキラーT細胞に着目した研究開発は多いが、ヘルパーT細胞を狙ったものはあまり例がない。

    これは、ブログで言っている「たどり着いてみると、昔から言われてきた根本のところ」とも付合する。ヘルパーT細胞を活性化し、同時に自己免疫疾患を引き起こさぬよう、がん細胞にとどまる局所的な作用をもつ化合物。となると、CBT005は分子標的薬として注目されているADC(抗体薬物複合体)ではないかと見ている。

    たかがマウス実験、論文にもなっていないものを吸聴するのはという批判。また、基礎データを見て、腫瘍は消失していないではないかというツッコミもあろう。だが、競争の激しい創薬ビジネスで先に手を挙げるのは重要であるし、魔法のようなものではないリアリティーは、逆に確かさを感じ取れるのだがどうだろうか?(2/2)