ネクセラファーマ(株)【4565】の掲示板 2016/06/01

>>1051

まず、アラガンとファイザーの合併が御破算になったのはご存知だと思いますが、これはオバマ政権の判断なんですよね。アイカーンはトランプと近く、彼の考えは共和党の政策と親和性がある。ファイザーとの合併が流れて、アラガンの株価は$300から急落しました。そこを拾ったわけです。実際に共和党政権が誕生し要職に就くなら株からは全て足を洗うでしょうが、共和党政権誕生したら、オバマ政策の逆戻し(外交軍事、ヘルスケア・オバマケア、エネルギーなどなど金融政策以外はほぼ全て)になります。そうなるとまたメガファーマーの大型合併も視野に入ります。ただし、今回も税金がネックでしたが、大企業の節税対策の為の海外移転や海外企業との合併には一定の制約がかかるでしょう。これはトランプ政策(減税、規制緩和で海外移転から国内回帰)の肝の一つですから。国境を越えた大型合併がどうなるかは分かりませんが、基本は自由化、規制緩和です。クスリの分野もです。こういった視野からアイカーンの動きを見るのも面白いと思います。

また、現在のアラガン社長(Brent Saunders、40半ば、僕と同世代)とアイカーンは知り合いなんですよ。ブレントが前の会社(その前はボシュロムの社長でもあった)の社長だった時に、アイカーンが彼の会社をアラガンに身売りする際に協力関係にあったんです。その会社にアイカーンは投資していて、アラガンとの合併で大儲けした訳です。その手先(といっては失礼ですが)が現在のアラガン社長なんで、アラガンを買わない訳ないですよね。また同じようにアラガンをファイザーに売りつけて大儲けとも連想はマーケット関係者ならすぐに頭に浮かびます。

まあ、こういった話は俗な事で、話のネタみたいなもんですけど、アイカーンは会社の財務も経営も透徹してるんですね。アラガンは莫大な借入金があります(全然問題ないですけどね)し、R&Dに巨額資金を注ぎ込んでいますし、新たなパイプラインを押さえる投資を積極的にしています。ここらを総合的にみて「買い」に動いているのは間違いないですね。今のところ、アイカーンもアラガンも経営関与を否定していますが、それは建前です。アイカーンが何も言わない訳ありませんし、裏で間違いなく(合併、自社株買い、増配)などの策を練っているに違いありません。

個別案件と捉えるより、ファーマ(バイオも)全体…文字制限