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アンジェス(株)【4563】の掲示板 2018/01/17〜2018/01/18

厳島さん、いつも有意義なご意見読ませていただいています
いつも思っていることなんですが、もしこの治療薬の根幹をなすものだが、
血管再生だとしたら、かなりの対象に投与できる
のではないかと思うんです だって、たとえば
腎臓一つをとってみても、この臓器は血管の固まりといっても
いいですよね 肝臓だってそうです 心筋梗塞や脳梗塞による
血行障害にも治療薬として使える 再現なく治療対象が広がっていく
そうではありませんか 大は小をかねるです
教えていただけないでしょうか

  • >>328

    さくらさんへ、ご丁寧にお言葉を頂戴恐縮です。
     私も同様に、HGF遺伝子治療薬の可能性については幅広い魅力を持っているものと期待しています。
     ここでもう一つ、ご紹介いたします。
     < 遺伝子を用いた血管新生療法 >  森下 竜一
     遺伝子治療はすでに10年に及ぶが、未だその有効性が証明された試みは多くない。その中で数少ない成功例が、血管再生を利用した遺伝子治療薬であり、閉塞性動脈硬化症の画期的な治療になりうるものと期待されている。まず血管内皮特異的増殖因子(VEGF)プラスミドの筋肉内投与による遺伝子治療が開始され、良好な成績が報告された。われわれは、VEGFに変わりうる血管新生因子として肝細胞増殖因子HGF遺伝子導入により、ラットおよびウサギ下肢虚血モデルで血管新生と血流増加を明らかにした。興味深いことに、内因性血管壁HGFは閉塞性動脈硬化症患者の血管では正常血管に比べ減少していることも明らかになった。以上の結果に基づき、われわれは「HGFプラスミドを用いた末梢性血管疾患(慢性閉塞性動脈硬化症・ビユルガー病)の治療」に関する試験計画書を提出し、平成13年5月に厚生労働・文部科学両省より承認を得た。6人の患者に投与を実施した(2002年1月現在)。現在までに、アナフイラキシーなどのアレルギー反応は見られていない。同様の血管新生は虚血性心疾患においても期待されており、VEGF遺伝子による血管新生による心筋梗塞治療は良好な成績が明らかにされている。われわれも平成13年1月に「HGF遺伝子プラスミドを用いたカテーテルデリバリーを基盤とした重症虚血性心疾患の治療のための遺伝子治療臨床研究」を大阪大学遺伝子治療臨床研究審査委員会に申請した。遺伝子を利用した血管新生は、少量の血管新生因子を持続的に筋肉細胞特異的に発言させることにより、血管新生をターゲットにした新規遺伝子医薬開発への期待が持たれている。

     森下竜一 大阪大学大学院医学系研究科遺伝子治療学助教授。平成3年大阪大学大学院医学系研究科老年病学卒業。平成3年スタンフオード大学循環器研究員。平成8年大阪大学医学部老年病医学助手。平成10年現職。
     key words  遺伝子治療 血管新生 閉塞性動脈硬化症 肝細胞増殖因子