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(株)スリー・ディー・マトリックス【7777】の掲示板 2020/09/07〜2020/09/22

まず、疑義注記は東証側に命じられて出すものではなく、経営者が自ら判断して行うものです。(まあ、あまりに経営状態が悪化すれば、監査法人から一言あるかもしれませんが)

また疑義の解消の判断も同じく経営者が行い、通常は通期決算発表等にあわせて行われるのが普通です。

さて、2019年6月24日に 3-D Matrix社が有価証券報告書に継続企業の前提に関する注記を付する事を発表したとき、その理由として挙げたのは、「新株予約権による資金調達に関して株価下落などにより当初想定した調達額を確保できないリスク」でした。つまり増資による資金調達に失敗する事で資金がショートし経営の継続が困難になる事態を想定したものです。

この事態は第2、及び第3回 MSCB と第 24回 MSSO の成功によりひとまず回避されました。また残りの第 25回 MSSO が順調に完了すれば、今期中はもちろん、来期の上期までのキャッシュは確保した事になるはずです。

ただ、ここにきてもう一つ疑義注記の原因となる問題が発生しました。それは扶桑薬品工業による製造委託と国内止血材販売契約の終了通知を受け取った事です。特に主要な製造委託先を失った事は経営の継続困難の原因である事は否定できません。

以上の状況から推測しますと、先ず第 25回 MSワラントが完了し、6億程度のキャッシュ確保に成功すること。次に、製造委託先を決定することと、国内止血材販売契約を新たに結ぶこと。

この二つが実現した段階で疑義注記の解消の条件は満たした事になると思われます。後は通期決算発表、場合によっては四半期決算発表のタイミングで、解消 IR が為されるものと思われます。