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>>983

子どもに多い血液のがんの安価な治療法の開発に取り組んでいる研究者が、愛知県蒲郡市で講演し、「今後、研究を加速させて早く実用化したい」と述べました。

講演を行ったのは、名古屋大学大学院の高橋義行教授です。

高橋教授は、子どもに多い血液のがん「急性リンパ性白血病」の患者を対象に行われている「CAR−T細胞療法」と呼ばれる治療法について、おととしアメリカで承認された方法では、1回当たりの治療で5300万円ほどかかり、普及には課題が多いと指摘しました。

そのうえで高橋教授は、チョウの幼虫であるアオムシ由来の酵素の遺伝子を免疫細胞に組み込むことによりピンポイントで白血病の細胞を攻撃できる独自の治療法を考案し、同等の効果が得られるうえ、費用を大幅に抑えられると可能性があると紹介しました。

また4年前に、アメリカで「CAR−T細胞療法」に最後ののぞみをかけ治療を受ける直前に亡くなった、名古屋市の当時2歳の女の子の父親も講演し、研究の必要性を訴えました。

講演を聴いた孫を小児がんで亡くしたという女性は、「こうした治療が早くできるようになってほしい」と話していました。