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マツダ(株)【7261】の掲示板 2019/02/08〜2019/02/20

マツダは2018年10月の記者会見で、電動化への道筋を明らかにした。

 30年時点で、販売するすべての車両に電動化技術を搭載するとしている。その内訳は、電動化を組み入れたエンジン車が95%、電気自動車(EV)が5%の配分である。

 具体像はまだ明らかではないが、電動化を組み入れたエンジン車とは、燃費をさらに改善したハイブリッド車を意味するのだろう。SPCCIに電動技術が組み込まれるとの見方もあるが、駆動の中心はエンジンの動力となる。

 しかし、モーター走行には環境性能以外にもエンジンを凌駕りょうがする潜在能力がある。

 静粛性や乗り心地、加速の滑らかさなど、一般的に知られる利点に加え、電気による精緻な制御により高度な操縦安定性も実現できる。緊急時には制動距離を縮めることによる事故の低減が期待できる。クルマの高度化とともに、安全性が一気に向上する潜在性がある。

 一度モーター走行を経験した運転者が、エンジン車に戻ることはまずないだろう。快適さや安心感が明らかに異なるからだ。消費者の志向を理解するには、一刻も早いEVの市場導入が欠かせない。


5年後の残価を保証できるか


 たとえ、技術的にモノ(EV)を作ることができても、新しい技術に対する抵抗感、様子見、共感、失望といった消費者心理を理解できなければ、今度は売り方の壁にぶつかる。いちはやくEVを導入した日産や三菱、輸入車メーカーは、すでにこの壁を、身をもって経験し、次の手を打とうと策を練る段階に入っている。

 ボルボ・カー・ジャパンは、V60以下の車格のディーゼル車販売をやめた。5年後の残価を保証できない可能性がある、と危ぶむためだ。マツダのエンジン車は今5年後に、残価設定ローンで設定された価値を保てるだろうか。

 SKYACTIVエンジンやSPCCIだけでなく、EVの実用化を一刻も早く、そして強く推し進め、市場で販売する経験を積むことが必要である。これは、マツダに限らずEVの市場導入に足踏みをする他の自動車メーカーにも共通する懸念材料だ。

syaから速報。ふっ