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日産自動車(株)【7201】の掲示板 2020/01/05〜2020/01/06

続き
これらの捜査は、ゴーン氏逮捕の際に社長として記者会見を行い、「ゴーン氏の不正への憤り」を露わにした西川氏を中心とする日産経営陣の全面協力によって行われたが、その西川氏も、退任後に支払い予定の「未払いの報酬」に深く関わっていることが明らかになり、さらに、自分自身の報酬に関する不正が明らかになって引責辞任に追い込まれた。
ゴーン氏の事件は、このような「異常な事件」であり、凡そまともな刑事事件ではないことは、いずれ刑事公判で明らかになるはずであった。しかし、その公判は一体いつ始まりいつ終わるのか、全く見通しがつかない。金商法違反については、来年4月に初公判が開かれる可能性が出てきていたが、中東ルートの特別背任については検察の証拠開示すら十分に行われおらず(もともと中東に関する証拠がほとんどないまま起訴しているのであるから、開示がなかなかできないのも当然である)、いまだに初公判の見通しすら立っていない。
こういう状況で、ゴーン氏は、保釈条件として妻との接触を9か月もの間禁止されたまま日本国内に公判対応のためだけに留め置かれ、いつになったら接触禁止が解除されるかもわからないのである。
しかも、このような明らかに異常な捜査経過の問題、長期間の身柄拘束や保釈条件による人権侵害の問題などを自らの言葉で世の中に訴えようとしても、当初の保釈後に記者会見をしようとした途端にオマーン・ルートの特別背任容疑で再逮捕されたことがあって、また逮捕されるのではないかとの恐怖から記者会見すらできない。弁護団が予定主張記載書面を公開したりしてゴーン氏の主張を公表しても、日本のマスコミは殆ど報じない。
こういう「絶望的な状況」に置かれていたゴーン氏が、何者かの援助によって「国外脱出が可能」ということを知り、15億円の保釈保証金を失ってでもその可能性に賭けてみようとしたのは、理解できないことではない。日本人が北朝鮮や中国で不当に身柄を拘束された場合と同じように考えたとすれば、何とか国外に脱出しようと考えるのは、普通の人間であれば自然なことと言えるのではないだろうか。
レバノンに入国したゴーン氏は、「私は有罪が前提とされ、差別がまん延し、基本的な人権が無視されている不正な日本の司法制度の人質ではなくなります」「私は正義から逃げたわけではありません。不公正と政治的迫害から逃れたのです。

  • >>277

    全く同感です。司法取引、恣意的な逮捕、長期拘留、理不尽な保釈条件、更にマスコミへの情報操作(マスコミも問題)等々、日本の民主主義が問われている。裁判所も検察も警察も(一部マスコミも)官邸指導で動いているのでは。(忖度などという生易しいものではない) ゴーン逃避がこれらの問題が世界水準で評価される良い機会となる事を願う。
    人口減少、マイカー離れの日本よりも、経済発展が著しい、東南アジア、中国、インド、欧州、北中南米、中近東、アフリカの方がマーケットとして重要で、その地域毎に売れる車種の販売が必要なのではないか。日産の経営陣でそれができるのだろうか。懸念は、今回の結末次第では海外の有能な経営者は日本に来ないだろう。
    日産の岐路と同時に日本経済の危機でもある。トヨタを凌駕していた、あの日産の黄金の日々はもう戻りそうにない。のでは。