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ネクセラファーマ(株)【4565】の掲示板 2020/10/31〜2020/11/05

今回Tempero Bio社に導出されたHTL00 14242(mGlu5 ネガティブ アロステリック モジュレーター)について。
オルソステリック部位は、GPCR(Gタンパク質共役受容体/M1受容体やA2a受容体など)が生体内のリガンド(M1ならアセチルコリンなど・A2aならアデノシンなど)が結合し細胞の働きにスイッチを入れる通常の鍵穴の部分。リガンドが鍵の働きをする。この生体内のリガンドの代わりに合鍵の役割するのが、M1ならHTL18318などの化合物で、18318はオルソステリック部位に結合し、アセチルコリンと同じ働きをして、脳神経のネットワークをつなぐ。
アロステリック(別の場所)部位は、オルソステリック(元の場所)部位とは別の場所にあり、ネガティブ アロステリック モジュレーターは拮抗薬、ポジティブ・アロステリック・モジュレーターは作動薬の働きをする。このアロステリック部位をターゲットとする創薬は、GPCR創薬のなかでも最新のものである。
今回のmGlu受容体でもmGlu1~mGlu8まで8種類もあるが、そのなかで神経疾患に大きく関わるmGlu5のアロステリック部位のみに作動するネガティブ アロステリック モジュレーターを設計するそーせいヘプタレスのSBDD創薬技術は、やはり世界最先端の技術であると改めて感心している。
mGlu5は今回、「まずは物質使用障害および不安障害での開発」と言っている様なので、その他の疾患(元々やっていた筋萎縮性硬化症や更に統合失調、うつ病など神経疾患)にも適応拡大する可能性があります。