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アンジェス(株)【4563】の掲示板 2019/12/13〜2019/12/15

〔6〕エボラ出血熱抗血清製剤

DNAワクチン技術を用いたエボラ出血熱抗血清製剤は、カナダサスカチュワン大学と共同開発を進めている。エボラ出血熱ウイルスのタンパク質をコードするDNAワクチンをウマに摂取し、その血清に含まれる抗体を精製して製造する。

現在はマウス試験の段階だが、19年4月には治療薬として十分に機能することを再確認したとリリースしている。今後は前臨床試験を進め、早期の臨床試験実現を目指すとしている。なおエボラウイルスの動物における感染試験は、日本国内では実施できないため海外での試験となる。

■ゲノム編集も活用して遺伝子医薬の
グローバルリーダー を目指す!

遺伝子医薬のグローバルリーダーを目指し、ゲノム編集、マイクロバイオーム、バーコードナノパーティクルなどにより、さらなる開発パイプライン拡充・創薬に向けた動きを加速している。

〔7〕ゲノム編集

ゲノム(遺伝子の総体)編集分野では、イスラエルを拠点とする米国のバイオ企業Emendo社に対して19年3月出資し、12月12日には追加出資して持分法適用関連会社化すると発表した。

ゲノム編集は、特定の塩基配列(ターゲット配列)のみを切断することによって、標的とする遺伝子に変異を誘導する遺伝子改変技術だが、類似の配列を誤って切断するオフターゲット効果によって、標的以外の遺伝子の変異を生じさせる可能性があるため、安全性の面での課題となっていた。Emendo社は従来方法とは異なり、ターゲット配列以外では切断することがない高精度な切断酵素を開発している。

安全性が高く標的選定の自由度も高いゲノム編集技術を持つEmendo社と緊密な関係を築き、現在開発中の対象疾患についてもEmendo社の技術の導入を検討する。遺伝子治療用製品、核酸医薬、DNAワクチンに続く遺伝子医薬の第4の柱として、ゲノム編集による開発パイプライン拡充・創薬を目指す戦略だ。