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アンジェス(株)【4563】の掲示板 2019/10/06〜2019/10/08

2019/09/20 医薬通信社 コラテジェンの有用性とHGF遺伝子治療の展望  森下竜一氏(大阪大学大学院医学系研究科 臨床遺伝子治療学寄附講座教授)に聞く

治療的血管新生の概念が提唱され出したのは1990年に入ってからで、1980年代後半には、アデノシンデアミナーゼ欠損症やがんに対する遺伝子治療が開始され、「夢の治療」として期待が高揚していった。
 その頃、循環器領域の遺伝子治療で最も実現性が高いとされていたのが「治療的血管新生」の概念で、1990年代前半には、タフツ大学(米国・ボストン)のイスナー教授が、世界で初めてVEGF(血管内皮細胞増殖因子)を用いた閉塞性動脈硬化の遺伝子治療に成功したと報告している。
 森下氏が米・スタンフォード大学(米国)に留学したのは1991年から94年の3年間で、その時既に「イスナー教授らが、VEGF遺伝子を用いて閉塞性動脈硬化の治療に成功したらしい」との噂が流れていた。当時から米国の動脈硬化の遺伝子治療マーケットが非常に大きかったのは言うまでもない。
 森下氏のスタンフォード大学時代の直属の指導教授が、「VEGF遺伝子治療をスタンフォード大学で行いたい」と言い出し、イスナー教授との交渉役に任命された。森下氏がその旨をイスナー教授に依頼したところ、「特許の関係で難しい」と返答された。
 VEGF遺伝子特許はジェネテックが有していたためで、「イスナー教授らがその特許を利用してベンチャー企業を設立するらしい」との声も聞こえてきた。
 森下氏は、「その時、特許がないと遺伝子治療の実用化は難しいと気付いた」と打ち明ける。
 94年に日本に帰国した森下氏は、大阪大学医学部における研究テーマとして「新しい血管再生遺伝子の同定と遺伝子治療の実現」を掲げた。


VEGFが気になったので検索しました。
ロシアのヒト幹細胞研究所(Human Stem Cells Institute)に依って末梢血管疾患を治療するロシア初の遺伝子治療薬 Neovasculgenとして2011年に承認され、ロシアとウクライナ使用されています。
つまり血管再生作用のあるVEGF遺伝子治療薬がヒントとなりコラテジェンが誕生したのでしょう。