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大阪大学 大学院医学系研究科の中神啓徳教授(健康発達医学)と山下 邦彦 特任准教授(先進デバイス分子治療学)らの研究グループは、ワクチンに最適な投与デバイス開発を目指し、少量の火薬を駆動力とした無針投与デバイスの開発を進め、動物実験で皮内に高効率に遺伝子を高発現させることに成功しました。新型コロナウイルス感染症を標的としたDNAワクチンで、この新規無針投与デバイスを用いたところ、ラットでの検討において従来の筋肉内投与に比べて少量のDNAワクチンでより高い効果を得ることが出来ました。

そこで、この研究成果に基づき、昨年11月から大阪大学医学部附属病院で新型コロナウイルス感染症に対する皮内投与デバイスを用いたDNAワクチンの医師主導治験(責任医師:感染制御部長 朝野和典)を開始しました。本治療法の実用化により、皮内の細胞内に確実に薬液を送達することにより、より多くの方に効果的なワクチンが提供されることが期待されます。

この、大阪大学医学部附属病院での皮内投与デバイスを用いたDNAワクチンの医師主導治験の結果を引き継ぎ、現在はアンジェスの企業治験として、ワクチンの投与量を増やす高用量製剤による臨床試験の一環として皮内投与の治験を実施しています。このことは、無針デバイスによる皮内投与の実用化に大きく道を開くことに繋がるのです。

昨日14日に、国立大学法人大阪大学が、「AG0302-COVID19ラット皮内投与生殖発生毒性試験」を外部委託するために一般競争入札を実施する旨を発表したのは、中神教授などによる無針投与デバイスの開発・研究や朝野先生を責任者とした医師主導による治験の一定の成果が見込まれる見通しの上に立って行われるものです。
そして、国立大学法人大阪大学がチームアンジェスが開発した新型コロナDNAワクチン(AG0302-COVID19)によるラットへの皮内投与による生殖発生毒性試験を実施する目的は、ワクチン投与が広く健康成人を対象に行われることから、ワクチンの有効性のみならず、安全性にも万全を期す必要があることから実施するものです。事を急いで「遅きに失する」ことを避けるのは、賢明な選択なのです。