ここから本文です
Yahoo!ファイナンス
投稿一覧に戻る

(株)ツムラ【4540】の掲示板 2020/02/06〜2023/03/05

漢方薬「大建中湯」は「ノーベル賞級」だったんですね!!!

ノーベル医学・生理学賞に米研究者2人 熱など感じる仕組み研究(NHK)

 ジュリアス氏は、細胞の表面には「辛さ」を感じさせるカプサイシンという成分に反応する「カプサイシン受容体」があり、この受容体は「辛い」という感覚を検出するだけでなく、熱にも反応するほか、辛さと熱を同じ「痛み」という感覚として検出していることを明らかにしました。

またパタプティアン氏は、皮膚や内臓に力学的な刺激を感じるセンサーがあることを明らかにしました。

・・・・一部引用

 ノーベル医学生理学賞と言えば、かなり高度な理論を駆使して、常人では理解できない発見や発明を成し遂げた人がもらう賞・・・、と言う感じだし、確かに発見や証明とは難しいモノだと思う。ただ、今回の受賞は、体験的には私達が日常行っているもので、事象としては難しくも何ともない。

 要するに、辛いモノをだべると口の中がヒリヒリ痛く、その後に体が温まって汗が出てくる・・・、酷いときにはお尻が痛くなるほど下痢をするのは何故?という事象の証明で有る。

 記事にはカプサイシン受容体とある。カプサイシンとは唐辛子の成分で有るが、この受容体を刺激するものはそれだけでは無い。例えば、生姜を熱して乾かしたカンキョウ(乾姜)の主成分ショウガオールも、麻婆豆腐や鰻の薬味に欠かせないサンショウ(山椒)の成分サンショオールもこの受容体を刺激する。この受容体は、刺激を「辛み」として感じると同時に「熱」や「痛み」としても感じる。痛いほど辛いのはどうかと思うが、辛さと同時に暖かみも感じられると、消化管の動きも良くなるし、第一寒いときは本当に有り難い!

 さて、漢方薬の中に「大建中湯」と云う処方が有る。漢方薬大手のツムラでは一番の稼ぎ頭のようだ。この処方・・・、「葛根湯」や「小青竜湯」「防風通聖散」などに比べると馴染みが薄いかも知れないが、手術をするような外科のある病院では無くてはならない処方のようだ。この処方には、朝鮮人参とともにカプサイシン受容体を刺激するカンキョウ(乾姜)・サンショウ(山椒)と、飴が入っている。少し辛みはあるが飴の甘みも効いていて不味い薬では無い。この処方が、お腹の手術をした後の胃や腸にとても良い作用を及ぼすようだ。

https://www.tsumura.co.jp/kampo/list/detail/100.html

 この処方は今から1800年以上前の中国の医学書に出てくる。1800年前に経験的に解っていたことが、今になって理論づけられてノーベル賞を取る!漢方は凄い!!!