(株)ＱＤレーザ【6613】の掲示板 2021/11/25〜2021/11/26

この記事まとまっててええわ。

１．これまでの変異株との違いは？
　　科学者によると、「B.1.1.529」はウイルスが体の細胞に入る際に主要な役割を果たすスパイクタンパク質の変異の数が多い。ワクチンはこのタンパク質を標的にしている。従来の変異株よりも感染力と致死力が強いかどうかを研究者は突き止めようとしている。

２．発生源はどこか？
　　現在のところ臆測にとどまっている。英ロンドン大学ユニバーシティー・カレッジ（ＵＣＬ）遺伝学研究所の科学者によれば、免疫不全の人の慢性感染の過程で進化したとみられ、治療を受けていないＨＩＶ感染者だった可能性がある。南アのＨＩＶ感染者は820万人と世界最多。南アで昨年特定されたベータ変異株もＨＩＶ感染者から広がった可能性が指摘されている。

３．どれだけ広がっているのか？
　　25日時点で南アで約100件の感染が特定され、新規感染症例の大半を占めている。南アの大学２校で遺伝情報の配列解析機関を運営し、生物情報学を研究するトゥーリオ・デ・オリベイラ氏によれば、ヨハネスブルクが含まれる州で24日に報告された初期段階のＰＣＲ検査結果では新規感染1100件のうち90％がこの新変異株だった。隣国ボツワナでは22日にワクチン接種済みの４人の感染が報告された。香港では南アからの旅行者１人と、同じホテルの向かい側の部屋に隔離されていた別の１人から検出された。

４．これまでの反応は？
　　新たな変異株に関するニュースは、26日の金融市場を揺らした。旅行へのマイナス影響が見込まれることから、アジア株式市場では旅行関連株が値下がり率上位に入った。英政府はアフリカ６カ国からの航空便を一時禁止すると発表。シンガポールは過去14日間に南アや周辺諸国に滞在歴のある人々の入国を制限するなど、追随の動きが見られる。オーストラリアはアフリカ南部からの渡航者を対象とする入国規制強化を排除しないとした。インドは南アとボツワナ、香港からの旅行者の審査を強化した。安全な逃避先とされる円は対ドルで上昇。南アランドは１年ぶり安値を付けた。
U.K. Bans Some African Flights Over Virus Variant
英政府はアフリカ６カ国からの航空便を一時禁止すると発表https://bloom.bg/3DWr22W
５．どれだけ懸念されるのか？
　　判断するのは時期尚早だ。世界保健機関（ＷＨＯ）によると、新しい変異株で分かっている全ゲノム配列は100未満であり、研究を行い既存のワクチンが効くかどうかを判断するには時間を要する。ウイルスは常に変異しており、弱まることもあれば、抗体を回避しヒトを感染させる力を強めることもある。

６．次の注目点は？
　　ＷＨＯは「B.1.1.529」について協議するため26日に会合を開き、懸念を要する変異株に正式に指定するかどうか決める。決定した場合、ＷＨＯのウイルス命名システムに基づいてギリシャ文字が指定され、「ニュー」と呼ばれる公算が大きい。各国政府は新たな変異株に対応するため渡航規制や水際対策で行動するとみられている。