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(株)モダリス【4883】の掲示板 2023/12/15〜2024/01/12

あまりにも投資初心者が多いので昔の記事です。

不公正ファイナンスとは? 「不公正ファイナンス」なんて余り聞き慣れない言葉だと思います。まずは「不公正ファイナンスとは?」というところからお話させていただきたいと思います。(参考資料1)をご覧ください。近年、厳しい経済金融環境の中、新興市場に上場する新興企業を中心として、経営不振に陥った上場企業において、投資ファンドなどを引受先とする第三者割当増資やMSCB発行などのファイナンスが頻繁に見られるようになっております。このようなファイナンスは、それ自体直ちに違法というわけではありませんが、既存株主の権利を著しく希薄化するものとして、好ましいものではありません。そして、割当先が正体不明のファンドであったり、反社会的勢力の関与が懸念されるなど、不透明なファイナンスもあります。このようなファイナンスの中には、下記告発事例に見られるように、ファイナンス行為自体が、市場を欺き投資者から金を騙し取る金融商品取引法第158条違反の偽計取引を構成するものもあります。また、ファイナンスに絡んで、相場操縦、風説の流布、インサイダー取引、粉飾なども行われる複合事案を構成することもあります。従来型のインサイダー取引や相場操縦は流通市場の犯罪であり、流通市場だけ監視していればこと足りましたが、不公正ファイナンスは発行・流通両市場にまたがる複雑・悪質な犯罪であり、両市場全体の監視が必要になっております。 次に(参考資料2)をご覧ください。不公正ファイナンスは新興市場に上場した新興企業を舞台に行われることが多いのですが、このような新興企業は新しいビジネスモデルで、うまく回っているときは高い成長が期待できても、ビジネスモデルが単線で、外部環境の変化に脆いところがあり、逆風が吹くと倒れてしまう恐れがあります。それで、上場時に想定していたビジネスモデルが崩れ、経営不振に陥ると、金融機関から見放され、公募増資ができようはずもなく、資金繰りに汲々とすることになります。そんなファイナンスに苦しむ上場企業があると、どこから聞きつけたのか、アレンジャーなどと称する者が擦り寄ってきて、正体不明のファンドを指し示し、「ここを引受先に第三者割当増資をしませんか?」などと誘いかけてきます。しかし、そもそもこんな経営不振企業に何億、何十億もの大金を投じようとするファンドの意図がどこにあるのか、経済合理的にはとても説明できないわけです。本来業務から上がる収益で投下資本を回収しようとしているとはとても思えません。ファンドは第三者割当で大量の株式を取得するので、ファイナンス後は会社の支配権がファンドすなわちファンドの支配者に移りますが、この者はそのようにして乗っ取った会社を使って違法収益によって投下資本を回収しようとしているのではないか、そんな推定が成り立つわけです。そして、そのような者に支配されるようになった上場会社は、本業そっちのけでファイナンスを繰り返す、いわば「箱」と化してしまうわけです。