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サンバイオ(株)【4592】の掲示板 2022/07/16〜2022/07/20

本臨床試験では合計61名の患者を対象とし、46名にSB623が投与され、15名が対照群として偽手術を受けました。本臨床試験の主要評価項目である24週時点のFugl-Meyer Motor Scale(FMMS)のベースラインからの改善量の測定を通じて運動機能改善を評価した結果、SB623投与群は偽手術を受けた対照群と比較して有意な改善が認められました(SB623投与群で8.3点[1.4]、対照群で2.3点[2.5],p値=0.04)。運動機能障害の改善は、SB623投与群で48週時点まで維持されました。Action Research Arm Test(ARAT)、歩行速度、NeuroQOL上肢・下肢機能Tスコアなどで測定した結果、SB623細胞の移植と48週時点の患者の運動機能および日常生活動作の改善には関連性が認められました。

SB623は、これまでの試験と同様、良好な忍容性を示し、新たな安全性の懸念は認められませんでした。また、有害事象による治療中止はなく、SB623による治療と偽手術の間で有害事象の発生率に統計的有意差は認められませんでした。

サンバイオは、STEMTRA試験のデータに基づき、外傷性脳損傷に起因する慢性期の運動機能障害に対する治療薬として、先駆け審査指定制度の枠組みの中で、日本の厚生労働省に対するSB623の承認申請を2022年3月に完了しました。なお、SB623は先駆け審査指定制度の対象品目指定に加え、厚生労働省からは希少疾病用再生医療等製品の指定を、米国食品医薬品局(FDA)からはRMAT(Regenerative Medicine Advanced Therapy)の指定を受けています。

サンバイオの代表取締役社長である森敬太は次のように述べています。「SB623が損傷後の脳を再生する可能性を再確認するデータが得られ、慢性期の外傷性脳損傷と生きるみなさんの生活を大きく変えるだけでなく、神経再生研究の将来を形作るのに役立つことが示唆されました。今回の結果に基づき、SB623の日本での承認申請を完了させたところですが、根治的治療が未だ存在しないこの疾患に苦しむ患者さんに一日も早く新たな治療の選択肢をお届けできるよう、規制当局の審査に迅速に対応して承認取得に向けた努力を続けてまいります。」