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(株)タスキ【2987】の掲示板 2023/12/13〜2024/02/06

リファイニング物件の影響もあり、売上高は伸長。仕入も順調で高成長の継続は確認出来ました。また、決算短信では、「当第1四半期連結累計期間の業績につきましては、2024年9月期は第2四半期以降、特に第4四半期に引渡しが多くなる計画であり、計画比では上振れる着地となりました。」と記載があり、今期計画では、1Q業績が上振れて推移していることが分かります。

しかしながら、説明が必要な部分も何点かあるように見受けられます。まず、目立つのは売上原価の上昇です。売上高が大きく利益率が劣るリファイニング物件の販売に偏りがありそうなこと、建築費が高騰していること(これは果たして「一時的なコスト増」に分類すべきものでしょうか)、仕入を増やしていることが要因と考えられますが、この点については「期初計画」の内容も含めもう少し詳しい説明があってもよいと思います。

また、販管費の増加ですが目立つのは、やはり経営統合に関する費用となります。タスキは野村證券にデューデリジェンスをお願いしていますが(そりゃ費用は嵩むだろうし、タスキ規模の会社の案件を受けてもらえただけタスキへの信頼感を感じますが)、統合に関する効果や統合後の姿、業績・計画に現在、説明が尽くされているとは言えない状況だと思います。一過性の費用となるため、このコスト自体は問題ありませんが、新会社への統合による「効果」の説明は引き続き強く求めたいところです(この効果は業績予想にも含まれていないため、新会社の業績予想発表への期待部分にもなります)。

その他、SaaS事業の進捗が明らかになった点は良い部分でした。特に懸念されていたTOUCH&PLANの有償提供化に大きな進展が見られており、LANDの提供先が増えていることも見受けられます。不動産業としてのバリュエーションからテック企業へのバリュエーションへの転換は今期~新会社以降の重要な観点と言えるでしょう。