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(株)ベルーナ【9997】の掲示板 2019/09/17〜2021/01/15

>>131

早く質問に答えなよ。
業界じゃ常識的なことなんだから。

ところでアンタさん、ほんと業界の方なの。可笑しなことを言うね。インクジェットの京友禅が偽物だなんて。インクジェットは手染めを超えた本物だよ。知らんかったんじゃなかな?

  • >>133

    京友禅なんてのさえ、ほとんど理解できてなね。
    私がインクジェットを称賛しているのも冗談とでも思ってんかもね。やっと京友禅は先人の積み重ねの努力の究極に辿り着こうとしているんだよ。

    そもそも友禅ってのは元禄期に一世を風靡した友禅禅師の絵を絹織物に如何に精緻に再現するかってとこから始まってんだよ。当時の染色技術じゃ手書き(手染め)くらいしかなかったんかな。おかげで庶民には縁がないもので、お姫さんとか豪商のお嬢様御用達ってなもんだったんだよね。
    それに染の技術も高いとはいえず、完成度は低かっただろうし、友禅禅師の絵柄というより、友禅禅師”風”の絵柄ってとこだったんじゃないかな。

    徐々に生産性向上の努力が成されていくんだけど、江戸末期の頃は型染めの原型のようなものが普及していくんだね。ただ型染めと言ったって数枚の型(和紙製)を使う程度で、輪郭とかを転写する程度で、手書きの補助的なもんに過ぎなかったようだね。
    そして明治期を迎えるんだけど、化学(合成)染料が入手できるようになるんだよ。化学染料って天然染料に比べ使い勝手が良いんだよね。そして、化学染料の優れた特性に合わせ、工法も大きく変化を遂げて行くんだよ。型染めなんだけど数十枚くらいの型を使うのかな。中には100枚を大きく超えるようなものまであるよ。
    時代ともに型紙なんかもより耐久性が高く、転写精度の高いものが取り入られて行くんだよね。
    そして更にはシルクスクリーン印刷なんかも採用されるんだよ。
    印刷技術の進化に従い、京友禅ってどんどん進化を遂げて行くんだよね。そして、今はインクジェットプリントの時代に到達しているんだよ。

    昔は正絵師(図案家)って、様々な制約のもとで正絵(図案)を描いていたんだろうね。色の制約、濃淡の制約、精細度の制約、・・・。色を増やしたり、濃淡をやたらにつけたりすると型の枚数が飛躍的に増えて、それこそ数百枚の型を必要としたり、精細度にも自ずと限度があったよね。それが、インクジェットになり制約から解放されるんだよ。まさに、友禅禅師の絵が織物に完璧なまでに再現できる時代だ来たんだよ。

    手染めも、型染めも、シルクスクリーン印刷も、インクジェットもみんな京友禅なんだよ。完成度はインクジェットに敵うものは無いね。というか、初めてインクジェットによって京友禅は完成をみるんだよ。