(株)スリー・ディー・マトリックス【7777】の掲示板 2020/01/13〜2020/02/07

せっかくの良い雰囲気を壊すのは本意ではないのですが、この「カナダでの販売開始 」IR は、個人的にとても嬉しいものでしたので、一言。

まず、遅くとも再来期から、アメリカ市場で止血材の販売開始が見込まれています。このような全く新しい市場での販売を有利に導くには、製品の純粋なポテンシャル以外に、「製品の母国市場での売上と評価」、さらには「ターゲット市場における別製品の販売上と評価」が必要とされています。(そのどちらも無い状態で開始されたヨーロッパにおける初期の苦戦は、ある意味で予想された事でした。)

まず第一の条件については、日本とアメリカでの販売開始時期に1年以下の差しかない予定である事から、期待はできません。第二の条件は、PuraSinus の販売進捗次第では満たせるかもしれませんが、それにしても十分な評価を得るには時間が短すぎます。

この不利な状況をかなりカバーしてくれるのではと期待できるのが、隣国であるカナダでの同一領域における臨床使用データの存在です。

我々日本人からすると、「欧米」という言葉が象徴するように、ヨーロッパと北米を同一視してしまいがちですが、実際には市場としてヨーロッパと北米は大きく異なります。そのヨーロッパにおける臨床使用データだけでは得られないような販売プロモーションに不可欠な説得力を、カナダでの臨床使用データが与えてくれるものと期待していました。

今回の IR は売上だけではなく、北米における PuraStat の臨床使用の開始、少なくとも早期の開始を宣言するものとして、非常に重要なものと言えるのではないでしょうか。