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マツダ(株)【7261】の掲示板 2016/04/23〜2016/04/29

プリウスのデザインについてはこの掲示板でもちょくちょく話題になるけど、そもそもは1997年に新発売されたときから基本的に変わらないのだから、今、新鮮味がなくなっているのは致し方ないだろう。
それよりも当時としてはその未来感はんぱねえスタイルとシリーズハイブリッドとパラレルハイブリッドを組み合わせてエンジンとモーターの良いとこ取りをするという複雑な制御は斬新なものであった。
その当時は製造コストがものすごく高く「プリウスは500万円かかっている」などという話も耳にしたことがあるが、実際発売当初は、がんばった価格にもかかわらず通常の車と比べて割高感があった。
つまり当初は大変苦労が多い割りに儲からないしあまり売れないことはわかりきっていたわけだ。
それでも開発、販売に踏み切ったトヨタは、技術的だけでなく財務の面でも正にトヨタにしかできない大英断だった。
まして、田舎三流メーカーにはとても真似できない以下所略。
デザインで成功した面としては既存の車にHVシステムを搭載したのではなく、デザインも含めてすべてをハイブリッド専用としたことだろう。
その一目でプリウスとわかるデザインはその後のエコブームとあいまってプリウスオーナーの優越感をくすぐったと思う。
また、「21世紀に間に合いました。」というキャッチフレーズも今、振り返って見ても偽りはなかったと思える。
そしてその後はエコブームのあやかりたいハリウッド俳優もプリウスに乗るなど、プリウス大躍進となるわけだ。
プリウスは正にそのスタイルとともに一時代を作ってきたわけだ。

ところが、2016年にモデルチェンジしたプリウスはどうだろう。
リッター40.8kmを掲げているが、それは1%ほどしか売れないEグレードのみ。
Eグレードは燃費試験を優位にするために燃料タンクの容量を減らしてまで軽量化したモデルだ。
その他グレードは37.2kmだが、ほとんどのユーザーはEグレードの燃費に惹かれて、その他グレードを買うということになる。
法律には違反していないのかもしれないが、当初のプリウスの志の高さは一体どこへ行ってしまったのだと嘆くのは私だけだろうか?