日産自動車(株)【7201】の掲示板 2023/05/30〜2023/06/06

日産自動車が電気自動車（EV）向けのリチウムイオン電池で、レアメタルを使わない「リン酸鉄系（LFP）」の開発を進めていることが分かった。EV全体の3～4割を占めるとされる電池のコストを下げる狙い。今後、国産のEVでも採用が拡大し、普及のネックとなっているEVの価格に影響を与える可能性がある。

　日系自動車メーカーで主流なのは、ニッケルやコバルトといった高価なレアメタルを使う「三元系（NMC）」の電池。ただ、世界的なEVシフトでレアメタルの価格は値上がり傾向が続き、メーカーを悩ませている。

　LFPはレアメタルを使わずに電池をつくることができ、日産はコストを3割は下げられるとみている。NMCよりも同じ重さの電池で比べた航続距離は短くなるものの、中国メーカーを中心に技術開発が進み、近年は性能が向上。米テスラも中国製のLFPを採用している。