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(株)村田製作所【6981】の掲示板 2018/05/11〜2018/07/04

面白い記事を見つけた。
「PS4品薄の犯人? 極小部品が世界的に不足」2018年7月2日09:50 WSJ
https://jp.wsj.com/articles/SB12230827600627663439504584321442653020958?mod=searchresults&page=1&pos=1

面白いと思ったところを簡略化してピックアップしときます。

1.今年初め、ソニーのPS4が突然、品薄になった。ソニーのエンジニアによると、MLCCをはじめとする部品の不足により、急ピッチでの増産ができなかった。

2.一般的なガソリン車なら搭載されるMLCCは数千個程度だが、電気自動車なら1万個は必要になる。

3.SMBC日興証券のアナリスト、桂竜輔氏はMLCCの需給状況について「過去経験したことのないタイト感」と話した。これまではすぐに部品が手に入った電子機器メーカーも、今は半年待たなければならない。

4.MLCCは村田製作所 、 サムスン電機 、 太陽誘電 の3大メーカーが市場の6割を占める。サムスン電機は6月、新規の注文は「当面」受け付けられないと述べた。

5.MLCCの製造工程は焼き物のつくり方に似ている。チタン酸バリウムという物質をさまざまな有機溶媒と混ぜ合わせて平らに広げ、それを何層も重ねてトンネル型の炉で焼成する。どの溶媒をどのくらい使うか、材料をどのくらいの時間混ぜ合わせるかなど、メーカーにはそれぞれ独自のレシピがあり、そのほとんどは企業秘密だ。

6.太陽誘電の電子部品担当取締役の佐瀬克也氏は「成分によっては焼成段階で消えてしまうため、完成品を分解するなどして研究しても成分や製造方法を完全に把握することはできない」と話す。

7.電子機器メーカーは、MLCCの在庫は必要な分だけ持つという従来の慣行を変えざるを得なくなっている。現在は部品不足の方がリスクとしては大きいため、数カ月分、多いところでは1年分の在庫を確保しようとしている。
※実際には「在庫を持つ」というよりは、NCNR(キャンセル・返品不可)で数か月先までの発注・契約を行い「物量を確保する」というイメージだろう。

8.5月には台湾 ペガトロンのトップが村田製作所を訪問し、需要がピークを迎える今年下半期に向け、MLCC確保のために村田製作所の支援を求めた。