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(株)日立製作所【6501】の掲示板 2023/10/11〜2024/01/06

決算の読み方、色々です。
>日経新聞記事より
日立製作所で本業の稼ぐ力が上向いている。27日、2024年3月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比20%減の5200億円になる見通しだと発表した。脱炭素需要増で送配電などが伸び、200億円上振れする。事業再編の影響で減益だが、グループに残る主要3部門は増益だ。デジタルや環境を軸とした再成長戦略の滑り出しは悪くない。

売上高に当たる売上収益は9兆1500億円(前期比16%減)と従来予想を3500億円上回り、調整後営業利益は7200億円(同4%減)と従来予想を450億円引き上げた。

09年3月期の経営危機後からIT(情報技術)中心へシフトする事業再編を進め、前期に日立金属や日立建機を売却。デジタルトランスフォーメーション(DX)など「IT」、鉄道とエネルギーの「環境」、工場設備やビルシステムなど「産業」で成長を目指す体制を整えた。企業規模が縮小し全体で減益だが、これら3部門は堅調だ。

3部門の売上収益は前期比5%増の8兆円、営業利益は13%増の6750億円を見込む。河村芳彦副社長は同日の記者会見で「おしなべて増収増益できている」と強調した。

特に好調なのが18%増収を見込む送配電だ。再生可能エネルギーの市場拡大を受けて、長距離間を効率的に送電できる「高圧直流送電(HVDC)」関連設備の受注が伸びている。河村副社長は「エネルギーセクターは非常に多くの投資が入る『スーパーサイクル』に入った。この流れは5〜10年続く」とみる。

DX支援事業「ルマーダ」の売上高も2兆3100億円と18%増える。ルマーダはグループ各社に蓄積された人工知能(AI)やネットにつながるIoTなどの技術を多様な事業に展開するサービスだ。売上高に占めるEBITA(利払い・税引き・一部償却前利益)の比率が15%(連結全体は9%)と高い。3部門に占める売上高比率は今期に29%(前期は26%)に上がる見通しで、日立の収益力の底上げをけん引する。

円安も収益を押し上げている。加藤知巳執行役常務は「売上高の上方修正幅の3分の2、EBITAの6割程度が為替影響だ」と解説した。

同日発表した2023年4〜9月期連結決算は、売上収益が前年同期比8%減の4兆9600億円、営業利益が微増の3254億円だった。純利益は前年同期に計上した年金制度移行に伴う費用が無くなり、21%増の2091億円だった。